「オーバーブック」と言われたら
一般的にホテルは、当日キャンセルが入ることを見越して多めに予約を取っています。が、その見込みが外れたり、あるいは悪天候によるフライトキャンセルで、お客様の滞在が延びたりすると、部屋が足りなくなり、「オーバーブック」という事態になってしまうのです。
でも慌てるのはちょっと待って。たいていの場合、ホテル側がすぐ近くのホテルか同等クラスのホテル、またはよりランクの高いホテルの部屋を手配してくれます。即、路頭に迷うということではありませんから安心してください。まずは落ち着いて事情を聞きましょう。
「オーバーブック」と言われたら
トラベラー
ホテルマン
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申し訳ありませんが、本日はオーバーブックでお部屋がご用意できません。
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明日の朝、ここのレストランでクライアントと約束があるのです。
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申し訳ありません、今夜はお部屋がまったくございません。
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その代わり近くのホテルのお部屋を手配いたしますが…。
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移動先のホテルは選べますか?
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(もし遠くのホテルをオファーされたら)もっと近いホテルはありませんか?
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移動費や連絡のための通信費は負担してもらえますか??
「cover」は柔らかい言い方。これを「guarantee」にすると、やや強めな(ビジネスライクな)表現になります。 -
はい、経費は領収書をいただければお支払いいたします。
「reimburse(リインバース)」は「払い戻す」という意味。ふだんあまり目にすることのない単語ですが、このような場合に耳にしますので覚えておきましょう。 -
仕方ないですね…。ではよろしく。
用語・単語
- over booked (オーバーブッキング)
- appointment (約束)
- restaurant (レストラン)
- available (空室)
- nearby (近隣)
- communication expenses (通信費)
- moving expenses (移動費)
- reimburse (払い戻す)
- submission (提示)
- receipt (領収書)
ポイントオーバーブックに遭遇しないためには、とにかく早めにチェックインすることです。また、18:00以降に到着しそうな場合は、必ず一本電話を入れましょう。
また、オーバーブックという緊急事態におけるポイントは、いかにホテルマンが「このお客様を大切にしたい!」と思うようなゲストになるかということ。怒って怒鳴りつけるような行為は、自分の首を絞めることになりますのでご注意を。服装も気をつけたいところです。チェックインの時は、なるべくきちんとした服装をしていた方が上客と見られ、扱いも自ずと違ってくるものなのです。
希望がかなったら、担当スタッフにお礼を忘れずに。もし残念ながら希望がかなわなくても、あとに不愉快な思いを引きずらないためにも、ニッコリ笑って別れましょう。