ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.13

Vol.
13

チップの極意を知って旅の上級者になろう

Mandarin Oriental Taipei

いつも「おいしい旅の話」をご愛読いただきありがとうございます。みなさんからは取り上げて欲しい場所やホテル滞在のノウハウなど、いろいろなご質問をいただきますが、最も多いのが「チップのルールがわからない」というもの。そこで今回は、上級トラベラーとして遇されるためのチップの極意について改めてお話しいたします。

サービスは有料である、と心得るべし

あなたが4スターデラックス以上のクラスのホテルに滞在するなら、まず「チップは義務である」と心するところから始めましょう。ご存じの通りチップはホテルで働くスタッフにとって大切な生活の糧であり、また彼らのサービスに対する評価でもあるのです。日本人は習慣の違いのせいか、いつまでたってもサービスは無料、受けて当たり前と思っていますが、そもそもこれが間違い。海外、特に高級ホテルにおいては、サービスはあくまでも「有料」なのです。

もちろんチップを渡さなかったからといって問題が起きるわけではありません。しかし、目に見えないサービスの質、処遇は確実に異なってくることを知ってください。たとえばレストランで窓際のテーブルがたくさん空いているのに、隅の方に案内される。車から降りてもすぐポーターが寄ってこない。こんな経験ありませんか?理由はただひとつ、あなたが「いいゲスト」ではないからです。そして「いいゲスト」とは、状況を的確に判断してスマートにチップを使える人のこと。ホテルのグレードが上がれば上がるほど、スタッフはゲストを「このホテルの格式にふさわしいかどうか」と常に見極めています。チップはそのコミュニケーションをスムーズにする重要なツール。チップによってサービスの差別化が図られていくのです。

チップは「支払い」ではない、と心得るべし

極端な例ですが、病気で入院した時、担当医や看護婦に「お礼」を包むのが常識だった時代がありましたね。有名病院ならなおさらのこと。なぜなら大勢いる患者の中で自分に少しでも目をかけ、丁寧に扱って欲しいから。そう、高級ホテルのチップはこれと同じ意味なのです。そして病院とは違い、その心配りが行き届くほど、あなたの扱いはグッとよくなっていくというわけです。

ただし、しっかり認識しておかなければいけないのが、チップとは通常の「支払い」とは異なる性質のものだということ。これはあくまでも、目に見えない「五感」へのサービスに対する対価なのですね。日本人はこうした習慣、お金のやり取りに日常慣れていないので、ことさら大げさになってしまうか、「施し」のように尊大な態度になりがちです。国内では訓練できる場がないので非常に難しいとは思いますが、海外の高級ホテルやレストランで、さりげなく他のゲストを観察してみてください。スマートなチッピングを目撃したら参考にし、場数を踏みながら身につけていきましょう。

悩むならまず渡す、と心得るべし

チップに慣れてくれば場の雰囲気、客層、スタッフの態度でだいたいの相場が判断できるようになりますが、どうしていいのかわからなかったら、チェックイン時に、どんな時にどの程度のチップが必要かをたずねてみることをおすすめします。覚えてませんか?プリティウーマンでジュリア・ロバーツがビバリーウィルシャーのマネジャーに相談するシーンがあったでしょう!これは決して恥ずかしいことではないのです。憧れの高級ホテルに滞在しているのに、四六時中チップのことで悩んでいるなんて、うっとうしいではありませんか。そして「悩むくらいなら渡す」「額は多少多めに」「事前に」が基本。これがいいサービスを受けるためのポイントです。

チップの相場を推し量る上級テクニックとして、相手の顔色を見るという手もあります。向こうもプロですから露骨に表情には出しませんが、「あ、喜んでいないな」と感じたら、呼び止めて追加したっていいのです。反対に、チップを受け取ってもらえない(そういうポリシーのホテルもあります)場合はサッと引っ込めること。「そんなこといわずに?」とゴネゴネするのは一番みっともないですからね。

財布は絶対に取り出さない、と心得るべし

さてチップの実践です。最大のNGは財布からお金を取り出すこと。注意深い人なら気がついているかと思いますが、海外ではチップを渡すとき誰も人前で財布を開きません。お金を見せるのはあまりに無防備ですし、値踏みをされるもとにもなります。チップ用にあらかじめ小額紙幣をたくさん用意しておいて、マネークリップでまとめてポケットに入れておく。最高額は20ドル。100ドル紙幣など、あなたがそれなりの額をチップとして払えるゲストでなければ、挟んではいけません。

高級ホテルでは、役職にかかわらずあなたへのサービスに関わった「全て」のスタッフに渡します。ドアボーイやベルマンにはその都度、最少額の紙幣(ユーロの場合はコインでもOK)を。ピローチップは4~5スタークラスで最低3ドル、スーパー5スターなら5ドルが相場です。またコンシェルジュサービスは、何らかの手配をしてもらったら必ずチップを渡します。タクシーを呼んでもらったら1ドルで構いませんが、人気レストランや観劇チケットを用意してもらったら、時には20~50ドル渡してもおかしくありません。コンシェルジュはそのために手間と時間を割いてくれたわけですからね。ただし、最高級クラスのホテルでチップが1ドルですむのは、ヴァレットパーキングやタクシーなどの乗降のアシストに対してのみと覚えてください。素晴らしいホテルに泊まっているのに的外れにチップをケチるのは、自分のゲストとしての品位、価値を貶めることになりかねません。ここを、しっかり肝に銘じておいてください。

専属バトラーには1日最低10ドル、と心得るべし

客室付けの専属バトラーサービスがある場合は、何も頼み事をしなくてもチェックイン時にまず最低10ドルを渡しておけば、気持のよいステイが約束されるでしょう。3泊以上する際には、最初にある程度まとまった額を渡しておき、自分のリクエストの頻度に応じて、退出時に追加するというやり方もスマートです。2泊以内の滞在や、フロア付けなど客室専属でないバトラーにはリクエストをするたびに1ドル?5ドルを渡す方が気楽でいいですね。また車(ショーファーリムジン)をチャーターした場合には、ドライバーチップは時間的な拘束を基準とし、半日で10ドル程度、終日なら30ドルが最低額となります。

チップはホテルの文化である、と心得るべし

歴史を刻む著名な高級ホテルは非日常な異空間であり、貴族的ライフスタイルが体験できる場です。こういう場所ではチップはホテル文化と心得るべし、です。チップなんて面倒くさい、煩わしいという人は、厳しいことを言うようですが、高級ホテルに滞在する資格はありません。「お客様」であることに変わりはありませんが、格式あるホテルではゲストもまたホテルのカルチャー、アンビアンス(雰囲気)作りのための大きな役割を担っており、自覚と責任が必要です。高級ホテルには、それぞれの文化と歴史があり、無言の不文律マナーとルールがあり、それらはスタッフとそのホテルを愛する顧客ゲストによって、紡くように守られ継承されています。ですからその中に入る・滞在するにはそれなりのふるまいが要求され、そこで働くスタッフもまたプライドを持ってサービスに努めているのです。

チップを無視したりケチったりするだけではありません。高級ホテルにサンダル履きでチェックインする、ファストフードの持ち込みをする、団体で騒ぐ、レディファーストができない、これらはみな高級ホテルのプライド、格式を傷つける行為であり、悲しいかな、鎖国的な環境、一億皆中流意識の長かった日本人がしがちな事柄なんですね。それが日本人ゲスト全体の評価を下げて、著しく傷つけしまうのです(今は世界の舞台に踊り出てきた新興マーケットの一部の中国人、ロシア人などがその無作法な振る舞いに眉をひそめられています)。

気軽な滞在をしたければ、そこそこのクラスのホテルを利用すればいいのです。どうぞ品位と自覚を忘れないでください。そして高級ホテルにふさわしい、愛されるグッドゲストになろうではありませんか。チップについては、アップルワールドのサイトでも、より詳しいノウハウをご紹介しています。こちらも参考にしてください。

花鳥風月

バリのゴルフ場はここがおすすめ!

「何よりもゴルフが好き」なkizuiさんから、バリでのゴルフに関してご質問をいただきました。宿泊事情を考慮すると便利なのがタナロットのニルワナ・ゴルフコースでしょうか。ここはル メリディアン ニルワナリゾート(現在はパン パシフィック ニルワナ バリ リゾート)併設のコースですので、飲食やプレーのアレンジの手配も心配ありません。またヌサドゥアのバリ・ゴルフ&カントリークラブも周辺にゴルフパッケージを用意しているリゾートやヴィラがたくさんあります。こちらもチェックしてみてください。

注目はソフトオープンしたばかりのニュー・クタ・ゴルフ。ウルワトゥに向かう丘の上にあり、現在プレー可能なのは9ホールだけ(11月末全ホールオープン予定)ですが、すでに在インドネシア邦人に大人気でした。フェアウェイは緩やかなアップダウンと、フラットライが非常に少ないアンギュレーションが特徴。ティーグラウンドはリゾートらしくハンディキャップ次第で選べる設計。ゆったりとはしていながら、フェアウェイが絞られて落としどころが限られ、海風を読み・・・と上級者ほど楽しめるターゲットゴルフのコースです。プラント樹木がまだ育っていないため何といっても海を見渡すロケーションは最高に爽快ですよ。バリには以上を含め4カ所しかゴルフコースがなく、バリにしてはやや料金が高めなのが玉にキズですが、さほど無理をしなくても全部回れるはず。ゴルフ三昧のバリの旅を、ぜひお楽しみください!


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