マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.30

Vol.
30

ゼッタイ失敗しないお土産選びの法則

みなさま、ごきげんよう。このメルマガが届くころ、ワイキキの浜辺でピニャコラーダを味わっているはずのマダムヨーコでございます。味わってるはず・・・ですが、もしかするとマダムママの要求で、親族近隣職場周辺へのお土産購入に奔走している真っ最中かもしれません。お土産。子供のころからマダムを悩ませてきた、このありがたくも迷惑な習慣よ! 「欲しがるはずと思って」という、謎の思い込みセリフとともに手渡されたキャベツ人形(しかもニセモノ)、大中小極小までまんべんなくそろったネパールのお面、兵馬俑のレプリカ(赤子大)、小学生にゲランの「夜間飛行」、おばあちゃんにマリファナ柄のTシャツ。とりあえず感謝はするものの、クローゼットの死蔵品となるもの多数。あなたのお部屋にも、そんな「お宝」が隠れているのではありませんか?

お土産ベタのマダムに援軍続々

かくいうマダムも、お土産選びが大変下手な人間でございまして、なかなか「これぞ!」とツボをおさえた物品をチョイスすることができません。友人のマダム連はお土産の達人ぞろいなので、マダムの焦りと苦悩はいや増すばかり。思い余って、読者のみなさまにヘルプのメッセージを発信したところ、たくさんのトラヴェジェンヌから次々とアドバイスが届いたのでございます! 感謝の涙を拭いながら、それらをできるかぎりご紹介いたしますわよ?。

「マダムヨーコさまが『お土産下手』なんて、とてもとても信じられません。とっても気のきいたミラクルなお土産を、いつでもどこでもささっと買えるに違いないと信じています」。もみやげ様、美しき誤解をありがとうございます。とっても気のきいたお土産どころか、どういう思考回路がスパークすればそうなるのか疑問なほどに外しまくったお土産を購入してしまうことの方が多いマダムヨーコでございますよっ。

もらって助かるのは「お歳暮」系&気をつけたい生産地

もみやげ様は「あげるよりいただく派(そういう機会が多い)で、どんなものもおみやげ話と一緒なら、なんでもありがたく頂戴します」というビューティフルマインドの持ち主。でも「made in違いは、お土産選びがテキトーって印象」でやっぱり興ざめだそうです。本当にねえ、最近はよく注意しないと各国定番土産のほとんどがメイド・イン・チャイナだったりするんですのよね。みなさまもご注意あそばして。一方「もらってうれしい、というより助かるのは結局『お歳暮』系。石けんとかハンドクリームとか塩とか砂糖とかオリーブオイルとか、毎日使ってなくなるものです。高価じゃなくても、そこで人気のあるものなら、想いをその土地にはせることができます」。ふむふむ。おしゃれでいいかもしれませんわ。

無難にいくなら現地限定品のブランド消えモノ系

同じく「消えモノ」系を選択しているのは、仕事とプライベートで年に数回海外に行っているねずは様。「アジア諸国ではカワイイ小物なども沢山見かけるのですが、もらった人は余り喜びません。おおよそ「お土産」と言うものは、行った人が思い出と一緒に楽しめるものであって、その場に居ない人にとっては、ちっとも有難みの無いものなのは否めないですよね」というのがその理由。確かに。

そこで、ねずは様は「親しい友人には、日本に入っているブランドの現地にしかないフレーバーの歯磨き粉やお茶、チョコレートなど。あまり親しくないけど義理のある方には、有名ブランド系お菓子。やはりフレーバーは輸入されていないものを選んでいます」。なるほど、これはグッドアイデア。先のもみやげ様は「地元で人気のスナック菓子(チョコとかクッキーとか)も話のタネとして面白い」けれど「口に合わなくて困る」そうですが、有名ブランド系のものなら大失敗はなさそうな気がしますわね?。

外れがないのはご当地チョコレートや缶ビール

この「ご当地」系にこだわっているのは、みどり様。「以前はいろいろ現地の面白い食べ物などを買っていたのですが(もちろん自分で食べて美味しかったものを!)、何せ行く場所がインドやエジプト、カンボジアなどディープな場所だったため、ギョッとされること多し。なのでハズレもあまりなく、衛生面もあまりヤバそうでない缶ビールとチョコレートにしています」。チョコレートのポイントが高まってきました。そういえばマダムも、海外のベーシックなチョコレートで恐ろしくまずいシロモノに出合ったことありませんわねえ。

また、みどり様が気をつけているのが「仲良しの友達には、あの人にこれをあげたいなぁ?と思うものを買っていきます。「そんなの日本でも買えるじゃん」なんて言われることもあるけど、使いもしないものをあげても私も嬉しくないので」。コレ! これこそが押さえ所です。では、楽しくそして喜ばれるお土産を選ぶためのポイントとはなんなのでしょう。「お買い物大好きな私としては、お土産選びも旅の楽しみです」というサチコ様が、一言でまとめてくださいました。いきますわよ?。

お土産を買うならこれが鉄則!

かさばらないもの、使ってもらえるもの、食べて美味しいもの、その土地ならではのもの。

さあ、おみやげ下手な旅人よ。この言葉を暗記するのです。そして店頭で迷った時には、すかさず呟いて惑いそうな心を引き締めるのです。これでもう、ダメなお土産とはおさらばですわよ?。ちなみにサチコ様は「欲しいけど自分用に買うには躊躇してしまうもの(その商品としては値段が高い等々)」というポイントも挙げておられましたわよ。「ニュージーランドのウールの下着(薄くって暖かくって、ユニクロよりかなり高級感ありだが安い!)、スイスのイニシャル刺繍入りのハンカチや有名店のチョコレート」などが好評だったそうです。

お土産は買わないという人も多数。その理由は?

ところで、お土産については全く正反対の意見もありました。まずはmamachin様のお便りから。「私達は夫婦で国内はもちろん、海外旅行も大好きです。何年か前までは、旅行に行くたびに友人知人、家族にお土産を買っておりました。しかしある時からお土産は買わないことにしました。お土産は『話』にしたからです。もし買うとしても、それは自分たちが使いたいと思う物。日常使えるものや食品を自分達の為に買うくらいです。以前、海外に出かけた友人などからお土産をいただきましたが、本当に嬉しかったものは、あまり無いからです」。

実は、マダムも義理土産についてはmamachin様と全く同じ結論に達し、数年前から買うのをやめにしております。その代わり「買ってきてほしいものがあれば具体的に注文して」というオーダー&デリバリー方式に変更しました。これなら、外すことも困られることも困ることもありませんもの。mamachin様いわく、「そうやってお土産を買わないと決めると、旅行中無駄な時間を過ごすことが無くなりました。そして、写真も同様、自分の心の目でしっかりとその場を見て心に焼きつけるようにしたら、無駄にたくさん撮ることも無くなりました」。

果たしてお土産はマストアイテムか?

その通りなんですのよ! 自分が本当にあげたいと思う相手ならまだしも、義理や「そうするべき」というマナーを全うするため、滞在中にずっとお土産のことを考えているのは苦痛じゃない? もっといえば仕事での出張やみなが交代で取る休暇で、果たしてお土産は必要なのかしら? そういう習慣がなくなったら、もっと気楽に海外旅行が楽しめるんじゃないかしら・・・考えはあてどもなく広がってまいります。

オスカーのMOM様。「私は基本的にお土産を買いません。年間2~3回の海外旅行、2~3回の国内旅行のたびにお土産を買っていたら大変な事になってしまいます。それより何よりお土産探しの時間がもったいなくて! ただ自分と家族のためには好きなものを買いますが、お友達にも買って行きたくなるような、旅先で見つけたローカルな物です。お土産やさんや空港ではほとんど買いません。何だか世界中が同じものを売っているような気がします」。ささやかでも、自分が欲しいものこそが一番のお土産ということですわよね。

自分は買わない、他人にも求めないという選択

頼もしき常連のtomomo様。「私もお土産べたですので、基本的にお互いお土産は買わないことにしよう、と周辺の人間とは協定を結んでいます。旅行する人としない人は両極端に分かれるので、渡してばっかりでもどうかと思いますし」。tomomo様は、どうしてもの場合には「無難にお茶かチョコレート」の「質のいいものをちょっとだけ」か「機内販売のランコムのマスカラ」がおすすめだそう。「口紅や基礎化粧品などは人によってモノを選ぶでしょうが、このマスカラを使わないという人は今のところいません」という優れものなんですって。

うーん。どなたのアドバイスも実践的でしかも説得力あり。そして大前提としてお土産は、買うのか、買わないのか・・・。マダムが強引にまとめてみせましょう。

お土産の極意3過剰(ちょっと過激?)

その1:お土産は基本的に買わないものとする。
その2:その代わり具体的な注文を受けての「おつかい」をにする。
その3:それでもお土産をあげたいなら、その国で作られた質のよいチョコレートをちょっとだけ。

どうですか!! これなら買う派も買わない派も納得していただけるのではありません? マダムもなんだかすっきりしました。きっとワイキキで、ぐずるマダムママにマカダミアナッツチョコレートを買わせていると思いますわよ! みさなま、ためになるご意見本当にありがとうございました。これからも、マダムのサポートをどうぞよろしくお願いいたします。それでは、また来月。Ciao!


聞かせてあなたの声を

木村薫子様より、ホテルからのアンサーメールについてのご報告をいただきました。木村様は「レンタカードライブ」をテーマに、なんと! 世界各地を約10万キロもドライなさっているそうです。そしてラスベガスのフォーシーズンズホテルに滞在された際、事前にリクエストしたレンタカー等の手配を、いかにスタッフが完璧に対応してくれたかのご経験談も。「基本的には到着日と帰国日のホテル以外は行き当たりばったりです。が、都会(ニューヨークなど)のホテル滞在の場合は予約して行きます。いつもメールでいろいろ依頼してますが、返事は来ますよ」。そうなのです?。フォースタープラス以上のホテルや世界規模のチェーンホテルなら、メール専任のゲストサービス担当セクションが設けられていて、ちょっとした質問でも丁寧に返事をくれることが多いのです。ある程度のクラスに滞在なさるなら、メールが返ってこなくてもイライラさせられることはなさそう・・・かしら? 木村様、旅のプロならではのお話、とても参考になりました。これからもマダムヨーコの辛口サロンをよろしくお願いいたします。みなさまも、ご自分の旅行で経験された喜怒哀楽なんでもウェルカムです。どんどんお便りくださいませ?。

使えるワンポイント英会話

「並んでるんですけど?」という意味のフレーズ。いまや順番待ちなどのフォーク並びはほぼ世界基準のマナーになっていますが、列に気づかず横入りされてしまったときや、わかっているのに強引に割り込まれたときなど、大声で皆がきちんと並んでいることを主張しましょう。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

今週の旅格言

「自分の時間を楽しんでこそ余裕が生まれる」人生何事も義理や「かくあるべき」という体面にとらわれていたら満足度は半減してしまいます。最優先すべきは自分の楽しみである、という意味。


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