オペラを観てカフェでくつろぐ 老舗ホテルで過ごすクラシックなウィーン
生活の中に音楽が自然に溶け込んでいる街ウィーン。かつて貴族の社交場だったオペラ座や知識人の溜り場だったカフェは、今日でもウィーンを訪れる人々の憧れの的。夢の空間をもっと楽しみたいなら、ウィーンが誇る老舗ホテルでの滞在はいかが? 本当のラグジュアリーホテルだけが体現できる気品とサービスに包まれて、「ウィーンの王道」に酔いしれてみませんか。
目的なき散策だからこそ楽しい! ウィーンの街歩き
疲れたら2頭立ての馬車フィアカーで優雅に名所めぐりを楽しんでも。
ウィーンの基礎を築いたのは「永遠の皇帝」フランツ・ヨーゼフ1世。没後100年となる2016年のウィーンは彼による都市計画時の姿を保ちつつ、前衛的な建造物も受容する独特の美意識あふれた街へと変容。その雰囲気をたっぷり味わえるのが徒歩での散策です。迷い込んだその路地で、驚きの発見があるかも…。
初めてでも感動がいっぱいのオペラ座&名物カフェ体験
ケルントナー通りだけでも有名カフェがたくさんあります。
音楽の都ウィーンはオペラ座を筆頭に、ミニ演奏会や舞踏会などライフスタイルの一部として、気軽に音楽と親しむことができるステキな街。そしてもうひとつの名物がカフェ。有名店から新進気鋭の1軒まで3食カフェですませることも可! 音楽&カフェを中心に、優雅で豪華なウィンナステイを満喫してください。
◆ウィーンのおすすめホテル
①音楽の都に流れる極上の旋律はこのホテルから
「ホテルインペリアル ラグジュアリーコレクションホテル ウィーン」
かつては貴族が馬車でそのまま乗りつけたという荘厳なロビー。
創業1873年、かつては公爵の住まいだった宮殿を改装したウィーンが誇る最高級ホテル。ロビーの高い天井は当時、馬車のまま入館してくる貴族のための仕様。彼らは馬車から大階段、そして客室へと、一切姿を見せずに移動したのだそうです。従って、このホテルはロビー上階の客室が最もゴージャス。「ベル・エタージュ」と呼ばれるスイート専用フロアです。
気品あふれるスイートの客室はインペリアルのファンの憧れ。
客室は各室内装が異なりますが、天蓋付きのベッドにきらめくシャンデリア、ロココ調の家具に絨毯などなど、クラシックのカテゴリでもため息が出るほど優雅なしつらえ。美しい大理石のバスルームも、ダブルシンクの広々とした空間です。そして、さりげなく置かれたウィーンゆかりの作曲家のクラシックCD…音楽の都ならではの粋な演出がゲストを酔わせます。
オペラ観賞の前後はレストラン「オーパス」で夢のひとときを。
このホテルから直接アクセスできる楽友協会は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート会場。そのため「一度でいいから年末年始をこのホテルで過ごしたい!」と望むファンが世界中にいます。ミシュランスターのレストラン「オーパス」も、オペラ通には憧れの存在。カフェではザッハトルテと並ぶオリジナル銘菓「インペリアルトルテ」も忘れずにオーダーして!
②その美しき神髄に触れられるのは滞在ゲストの特権
「ホテル ザッハー ウィーン」
今も昔も変わらない目印はオペラ座裏手の赤いテント。
1876年に家具付きの借家として建てられた館は、家主ザッハー氏の死後、夫人の手で名門ホテルへと生まれ変わり、さらにザッハートルテという名物で世界中にその名を知られる存在になりました。2000年に入ってからの長い改装も終了し、当時の格式と伝統を残しつつモダンなスタイルを融合。その独特な美意識を心ゆくまで堪能できるのは、滞在ゲストの特権です。
いかにもウィーンらしい色づかいに目を奪われるデラックスの客室。
ベル・エポック様式のエレガントな客室は、ウィーンらしい気品あふれる色彩でまとめられており、家具や調度品のセレクトも秀逸。アメニティもハイグレードです。改装により客室が増えましたが、創業当時から貫かれているパーソナルタッチのサービスは、今でも高いクオリティを保ったまま。どんな質問や相談でも、にこやかにそして完璧に応じてくれるでしょう。
まるでギャラリーのようなラウンジには世界的名画も…。
ザッハーといえば「ザッハートルテ」というわけで、ここのカフェはいつでも大人気。滞在中にぜひ味わいたいウィーン名物ですが、このホテルにはそれ以外にも名物があるのです。それが館内に惜しげもなく飾られている、貴重なアンティーク家具や絵画などのコレクション。特に幻想的な雰囲気のラウンジの数々は必見。ゆっくり時間を取って散策してみてください。
③扉を開けたその先に夢のような世界が広がる
「ホテル ブリストル ラグジュアリーコレクションホテル ウィーン」
オペラ座向かいという最高のロケーションを誇るホテル。
近年大改装を終えたばかりのブリストルは、創業1892年というウィーンでも指折りの老舗。オープン以来、世界のロイヤルファミリーや各界セレブ及びVIPの定宿として知られ、ウィーンで演奏会を行う音楽関係者にも愛されてきました。オペラ座向かいという最高のロケーションや、優秀なコンシェルジュの存在もまた、リピーターが絶えない理由です。
改装後の客室は伝統的なブリティッシュスタイルに洗練をプラス。
改装にあたっては、伝統的なアールデコ様式を損なうことなく、洗練されたモダンなテイストを融合。パブリックエリアには先鋭的なムードを漂わせる一方、客室はクラシックなタイプが好きな人にも、スタイリッシュなムードな好きな人にも大満足まちがいなしのしつらえに。毎日帰館するとスウィーツやフルーツのうれしいおもてなしが待っています。
さらに贅沢なプライベートティータイムもリクエストできます。
ゲストにも地元の人々にも人気のラウンジ「ブリストル」と「ウインターガーデン」は、ともにオールデイダイニングで深夜までオープン。疲れて外出したくない夜や、コンサートなどで遅くに帰館した時でも、時間を気にせずゆっくりと美食を堪能することができるのです。イングリッシュスタイルのアフタヌーンティータイムは、ホテル限定のメニューが用意されています。