中欧、まだ見ぬ美しき国々へ~クロアチア、スロベニア、ポーランド、ブルガリア
アドリア海の真珠「ドゥブロクニク」で有名なクロアチアや、中欧有数の「IT大国」ブルガリアなど、中欧にはユニークで魅力的な国々がたくさんあります。長らく神秘のベールに包まれていた中欧への扉がいま開かれます。ようこそ、驚きと嘆息に満ちた国々へ!
クロアチア、スロベニア、ポーランド、ブルガリア 各国の魅力とは
●クロアチア/世界中が注目する新リゾート大国
対岸にイタリアを望む海沿いに位置し、風光明媚な都市が点在するクロアチアは、世界中のリゾートマニアが最も注目している国。アドリア海の真珠と呼ばれるドゥブロクニクを筆頭に、ブリドヴィッツェ湖群国立公園や、紀元前までさかのぼる古都に史跡群等々、多数の世界遺産も登録されています。独立戦争の悲劇を乗り越え、前進していくクロアチアの力強さをさまざまな場所で実感してください。●スロベニア/中世の雰囲気に包まれた芸術の国
オーストリア、ハンガリー、クロアチア、そしてイタリアとも国境を接するスロベニアは、大国の圧政に苦しめられた長く辛い歴史を持つ国です。しかし独立への気風は激しく、雄大な自然と独自の文化の中で育まれてきた芸術は人々の心を支え続け、1991年ついにその念願が叶うことになります。訪れる者の魂を揺さぶる人口約200万の小国。中世の香り漂う街中を、心ゆくまで散策してください。●ポーランド/平原の民が守り続けた「愛する祖国」
「激動」「不屈」という言葉ほど、ポーランドを表現するにふさわしい表現はありません。何世紀にもわたった大国による分割や統治にも挫けず、大戦によって破壊された街を丸ごと、信じられないほどの情熱を持って復元してしまう、その祖国愛。死ぬまで母国に帰りたいと願っていたポーランドの英雄、ショパンのメロディは哀切だけでなく、絶えることのない情熱もまた紡ぎ出しているのです。●ブルガリア/アジアの息吹をバラの香りで彩る国
国土の中央にバルカン山脈が走り、南北からヨーロッパとアジ双方の影響を受けてきたブルガリアは、民族文化がしっかり受け継がれてきた美しく素朴な国です。世界市場に出回る7割のローズオイルの生産国にして、近年は物価の安さとその地の利を活かし、中欧有数のIT大国としても力を発揮しています。町を彩る荘厳な建築物や、バラの谷の見学はブルガリアの旅における必須事項です。◆クロアチアのおすすめホテル
1.全室オーシャンビューの贅沢リゾート
「リソス リベルタス ドゥブロブニク」
見どころが点在する旧市街や、賑やかな新市街にもアクセスしやすいだけでなく、全室が紺碧の海を望む素晴らしい造りになっています。全254室と大型ですが、館内は吹き抜けやピクチャーウインドウで開放感を演出し、ハイシーズンでもゆったりと静かな時間を過ごせるのが魅力。海のパノラマが目の前に広がるスパエリアや屋内プールなど館内施設も充実。ダイニングもフォーマルからカジュアルまでそろい、気分によって使い分けることができます。シックな客室でのんびりくつろぎながら、バルコニーに食事をセッティングしてもらうのも素敵です。
2.元貴族の館でロマンティックな滞在を
「プチチ パレス」
15世紀の面影が色濃く残る旧市街で、稀少なホテルと言えるのがこのプチチ パレス。かつて貴族の邸宅だった荘厳なイメージの建物を、全19室の優雅なブティックホテルに改築。客室は小物からイタリアンモザイクタイルをあしらったバスルームまで、とことんエレガンスにこだわった内装でゲストのため息を誘います。おすすめは早朝の散歩。そぞろ歩きはまるで古の時代にタイムスリップしたような気分に……。帰館したら、今度は広場に面したテラスで朝食をどうぞ。街を自分の庭のように見渡しながらの食事なんて、これぞゲストならではの優越感!
3.ザグレブの新旧を楽しめる好ロケーション
「ホテル ドゥブロブニク ザグレブ」
1929年築のホテル ドゥブロヴニクは、中央駅から伸びるプラスカ通りと東西に走るイリツァ通りの交差点近くに建っています。北側が旧市街、南側が新市街となる中間点に位置し、中心部を効率よく散策するのには格好のロケーションです。外観は遠くからでもすぐわかる重厚な造り。しかし館内は風格を残しつつモダンに改装済みで、雰囲気もスマートです。このホテルに滞在するなら、少し予算をプラスしてもチョイスして欲しいのがデラックスの以上のカテゴリー。市街の眺望はもちろん、アメニティや備品もクラス感があり、豪華な気分が味わえます。
4.ワールドツアー時代の輝きが宿る
「エスプラナーデ ザグレブ」
首都ザグレブでも指折りの老舗ホテルであるエスプラナーデは、かつてイギリス貴族の子女たちに大流行していたワールドツアーの滞在拠点として、1925年に建てられたもの。オリエント急行到着に合わせて、鉄道駅からダイレクトにアクセスできるよう専用の通路が設けられているのも、その特別感を際立たせています。館内はモダンにアレンジされていますが、昔も今もVIPの利用が多く、流れるムードはゴージャスそのもの。隅々まで細やかな目配りが行き届いた客室から、世界的にも名声の高いダイニングまでサービスとホスピタリティが保たれています。
5.風情ある港町でシークレットバカンス
「ホテル モンテ ムリーニ」
ドゥブロヴニクが南の人気リゾートなら、知る人ぞ知る北のリゾートがロヴィニです。ここはアジアではまだ知名度が低いため団体客もおらず、古き良きヨーロピアンリゾートのバカンスを体験することができます。ホテルはハーバーを見下ろす丘の上。自然に囲まれた閑静な場所でゲストを迎える現代的なデザインのエントランスはインパクト大! ラウンジ、スパエリア、ダイニングと、敷地内を歩けばその驚きは増すばかり。滞在中はあくせく動かず、周辺の散歩をしたりウエルネスプログラムに挑戦したりと、心身のリフレッシュにいそしんでみてはいかがでしょうか。
6.クロアチアのトップデザイナーが集結
「ホテル ローン」
ローンは国を代表する建築家やデザイナー集団が、その手腕を存分に発揮したクロアチア初の5つ星デザイナーホテル。構想約3年、竣工約9カ月というプロジェクトの壮大さや、すべてがオリジナルという点もオープン前から大きな話題を呼びました。客室数は236。外から見るとなかなかの威圧感がありますが、客室に入るとその感想は正反対に。まずはバルコニーの広さにビックリ! 自然素材の家具が効果的に配置され、シンプルですがとても居心地がよく、光と温もりを感じられる空間になっています。夏はプライベートプール付きのジャズルームがイチ押しです。
◆スロベニア共和国のおすすめホテル
1.リュブリャーナ屈指の個性派ホテル
「クボ ホテル」
国立劇場ドラマ向かいの角に建つ2011年開業のホテル。オープン以来、さまざまなアワードを獲得し続けている話題の1軒です。特に注目されているのがデザイン。1930年代の建物を現代的によみがえらせたのは、著名スロベニア人デザイナー。とにかく上質へのこだわりが徹底しています。館内はアーバンスタイルですが、居心地のよさと使い勝手のよさは折り紙付き。特にビジネスユースでの信頼度が高く、シングルは年間を通じてほぼ満室なのだとか。カテゴリーにかかわらず最高級のリネンが用意されているのも嬉しいですね。優秀で丁寧なサービスもまた好評です。
2.クラシックな空間で貴族の生活を追体験
「アンティーク パレス ホテル & スパ」
かつて貴族の邸宅として使われていた建物が、洗練されたプライベートホテルに生まれ変わりました。エントランスやロビーエリア、コリドーの重厚なムードは本当にため息が出るほど。クラシックなヨーロピアンスタイルのホテルが好きな人には、たまらない1軒です。客室数はわずか13で、レジデンスとブティックルームの2タイプ5カテゴリー。全室内装が異なりますが、シングル用のプチルームやファミリースイートには、屋根裏部屋風のチャーミングな造りのものも。ノーブルなカラースキームや、デコラティブな調度品もセレブ気分を盛り上げてくれます。
3.アルプスの瞳を眺めながら温泉でくつろぐ
「グランド ホテル トプリーツェ」
グランド ホテル トプリツェの前身は、この地が温泉リゾートとして開発された1800年代半ばに建てられた保養所。長い歴史とバツグンのロケーションで、最も人気のあるホテルです。近年には全面改装も終わり、すべての客室が重厚で格調高いインテリアになっていますが、滞在するならやはりレイクビューはマスト! 朝はバルコニーに朝食を運んでもらい、夕刻にはサンセットを眺めながらカクテルを1杯……こんな贅沢な時間が過ごせるのも、ここならでは。ウエルネスセンターやダイニングも充実しており、レイクビューを楽しみながら過ごすことができます。
4.好立地でお手頃料金の高コスパホテル
「ホテル パーク ブレッド」
リュブリャーナ通りが湖に突き当たったところに位置する、近代的な外観のファーストクラスのホテルです。創業150年を超える老舗の1軒で、客室は明るくカジュアル。どのカテゴリーもリラックスペースが用意されているのが秀逸です。全室バルコニーつきですが、やはりレイクビューの景観は外せません。チェックイン時のリクエストでは無理なことがほとんどなので、予約時に指定しておくのを忘れずに。また、湖と城を一望できる屋内プールも大好評。安全で清潔なホテルを求める人には、必ず納得してもらえるコストパフォーマンスのよさが魅力です。
◆ポーランドのおすすめホテル
1.ウルトララグジュアリーに酔いしれて
「ホテル ブリストル ワルシャワ」
2012年の大改装でよりゴージャスかつラグジュアリーに生まれ変わったブリストル。優秀なコンシェルジェチームによる24時間態勢のサポートにも定評があり、各国VIPの定宿としても知られています。威厳に満ちた外観やリフト、ダイニングなどは往年の面影をとどめていますが、全体的なイメージはシャープ&クリスタルチックなアールデコスタイルに変更。クラシックルームでも美しいオットマンやソファセットが置かれ、バスルームは総大理石。ハイクオリティのアメニティやバスローブ、スリッパも標準装備と、ゲストをとことん贅沢な気分にさせてくれます。
2.「歴史遺産」のホテルで美食を追求する
「ポロニア パレス ホテル」
中央駅前を東西に走るイェロソムスキー通りと、マルシャウコフスカ通りの交差点に向かって建つホテル。年季を感じさせる建物は1930年築のもので、第二次世界大戦を生き延びた「歴史的遺産」なのだそう。館内はすっかりお色直しされていますが、吹き抜けの壮麗なロビーや美しいレストランには、どこか戦乱の時代の名残が漂っているような感じがします。客室は20平米のスタンダードから115平米のアパートメントタイプまで幅広く揃っており、設備も近代的で不自由はありません。可能であれば眺望のよい角部屋をリクエストしてみましょう。
3.モダンでフレッシュな隠れ家ホテル
「メトロポリタン ブティック ホテル」
カジミエシュ地区に入る手前の静かな場所に建っているのがメトロポリタン ブティック ホテルです。スマートなモダンヨーロピアンスタイルの建物を入ると、寄せ木細工のフロアやレンガ積みの壁がユニークなロビーエリアが出現。客室数は全59。高い天井と大きな窓のせいか21平米のクラシックルームでも閉塞感はなく、バスルームも機能的に造られています。インテリアで印象的なのが美しいテキスタイル。個性的なカーテンなどが、穏やかな色合いでまとめられています。またスタッフが観光の相談にも気さくに応じてくれるので、遠慮せずに声をかけてみましょう。
4.輝き続けるデザインホテルの先駆者
「アンデルス ホテル クラクフ」
チェコやドイツのアンデルスの姉妹ホテルとして2007年にオープン。クラクフ本駅の向かいという絶好のロケーション、そして今日でも魅力を失わないユニークなデザインが受けて人気はいまだ衰えず、幅広いリピーターを獲得しています。客室は天井から床に届く大きな窓が開放感を演出。レッドやバイオレットなど主張の強い色を巧みに取り入れ、スタイリッシュながら気楽にくつろげるムードを作りあげています。レストランは雑誌などにも取り上げられる人気スポットで、アフターファイブにはビジネスマンなどで賑わう、トレンドウオッチにも最適の場所です。
◆ブルガリアのおすすめホテル
1.どこに行くにも便利な万人向けホテル
「グランド ホテル ソフィア」
このホテルの最大の魅力は、シティアートギャラリーの並びに位置し、町の中心ネデリャ広場も徒歩数分という、観光滞在には申し分のないロケーションでしょう。鏡面ガラス張りの堂々たる偉容は、周辺のランドマークとして機能しています。ソフィア初訪問の滞在拠点としても使いやすいホテルです。客室は最低でも50平米という贅沢な造り。デコラティブなテキスタイルや重厚感のある家具が置かれたクラシックなヨーロピアンスタイルの内装で、バスルームもセパレートシャワーつき。予算があれば、大きなテラスから町が一望できるパノラマルームをぜひ。
2.館内も周辺も若いエネルギーでいっぱい!
「スイート ホテル ソフィア」
ソフィア動物園の近くにオープンした現代的なホテル。周辺には大学があり、安くておいしい飲食店やナイトスポットが集まっていることから、次第に若いゲストにも評判に。デザインはシンプルながらカラフルな色合いが楽しいロビー同様、客室も個性的。カテゴリーはアトリエ、スチューディオ、スイートの3カテゴリー。ライムグリーンとパープルをアクセントカラーに、いずれも広々と明るい空間が用意されています。最上階にあるゼストレストランは、グルマンも認める地中海料理の名店。気軽に足を運べるカジュアルさも受けています。
3.アーティストたちの隠れ家ホテル
「モダス ホテル」
黒海沿岸のヴァルナは「ブルガリアの夏の首都」とも呼ばれるリゾート地。鉄道駅からは徒歩圏内、シーパーク越しに海を望む好立地にあるホテルです。一風変わったロトンダのような外観と、暖炉が切られたスタイリッシュな書斎のようなロビー。アッシュブラックを多用したダークな内装ですが気品があり、ゲストを選ばない不思議なアットホーム感が漂っています。客室もまた、暖色系のカラーを活かしたほっとくつろげる空間です。演奏会等でこの地を訪れたアーティストたちの滞在も多いようなので、館内で驚くような出会いがあるかもしれません。
4.人気沸騰中のヒップなギャラリーホテル
「グラフィト ギャラリー ホテル」
その名の通りギャラリーを併設し、また館内もギャラリーのようなこのホテルはオープン以来数々のアワードを獲得。モダンに解釈したコルビジェ風の外観は黒くペイントされ、どこまでもスタイリッシュです。ところが一歩中に入ると、白壁に星のような間接照明を配置したSFチックな内装。そこにおもちゃのレーシングカーやデコラティブな家具が置かれ……と、ユニークさが爆発! なのに客室はいたってシンプルと、メリハリのきいた構成になっています。レストランのデコレーションも見事のひと言。アートに興味のある人なら、絶対満足できるホテルです。
『中欧、まだ見ぬ美しき国々へ~クロアチア、スロベニア、ポーランド、ブルガリア』でご紹介したホテルはこちら!
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◆クロアチアのおすすめホテル
1.全室オーシャンビューの贅沢リゾート
「リソス リベルタス ドゥブロブニク」 -
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5.風情ある港町でシークレットバカンス
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6.クロアチアのトップデザイナーが集結
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◆スロベニア共和国のおすすめホテル
1.リュブリャーナ屈指の個性派ホテル
「クボ ホテル」 -
2.クラシックな空間で貴族の生活を追体験
「アンティーク パレス ホテル & スパ」 -
3.アルプスの瞳を眺めながら温泉でくつろぐ
「グランド ホテル トプリーツェ」 -
4.好立地でお手頃料金の高コスパホテル
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◆ポーランドのおすすめホテル
1.ウルトララグジュアリーに酔いしれて
「ホテル ブリストル ワルシャワ」 -
2.「歴史遺産」のホテルで美食を追求する
「ポロニア パレス ホテル」 -
3.モダンでフレッシュな隠れ家ホテル
「メトロポリタン ブティック ホテル」 -
4.輝き続けるデザインホテルの先駆者
「アンデルス ホテル クラクフ」 -
◆ブルガリアのおすすめホテル
1.どこに行くにも便利な万人向けホテル
「グランド ホテル ソフィア」 -
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「スイート ホテル ソフィア」 -
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4.人気沸騰中のヒップなギャラリーホテル
「グラフィト ギャラリー ホテル」