伝統と夢を紡ぐ・バスク地方とスペイン北東部

伝統と夢を紡ぐ・バスク地方とスペイン北東部

「緑のスペイン」と呼ばれるスペインのバスク地方、そしてアラゴン人の故郷と言われる北東部は、独自の伝統や文化を脈々と育んできたヨーロッパの異境。近年は美食の発信地としても知られるようになり、さらには世界遺産見学、高級避暑地でのバカンス、郷土祭りなど、さまざまな目的でこの地を訪れる旅人が増えてきました。ミステリアスなもう一つのスペイン、今注目のデスティネーションです。


●「おいしい!」づくしの滞在:サン・セバスチャン

たとえ信心深くなくとも、一度はトライしてみたいと願う人が多いサンティアゴ巡礼。サン・セバスチャンはかつてその中継地として、そして現在では美しいコ ンチャ湾を望むエレガントな避暑地として知られています。またここはピンチョスの発祥地であり、個性的な3つ星レストランが集まる美食のパラダイス。世界 中のグルマン垂涎の都です。

●新旧カルチャーをじっくり楽しむ:ビルバオ

ビルバオの名を世界に知らしめている名物、それがグッケンハイム美術館とビスカヤ橋。かたや現代美術の粋を集めた殿堂、かたや1893年に開通した世界最 古の運搬橋。重工業の町として栄えた歴史とアートによる町おこしで獲得した現代性が見事に融合した、ビルバオの象徴的存在です。町中にあふれる「作品」の 数々もお見逃しなく。

●バスクの古都の妙なるひととき:ビクトリア=ガステイス

カステーリャ語とバスク語による並列表記が正式名称のビトリア=ガステイスは、欧州グリーン首都に選出された先進的なエコシティ。歴史的建造物が映えるよ う美しく整備された町並みは、ヨーロッパ地方都市の魅力を凝縮したような雰囲気が漂います。2014年には美食文化首都にも選ばれました。自転車で散策を 楽しむのも一興です。

●そぞろ歩きで魅力再発見:パンプローナ

パンプローナで毎年7月に行われる牛追い祭りは、世界中から観光客が押し寄せる大人気イベント。でも、魅力はそれだけではありません。歴史をしのばせる威 風堂々たる建造物や個性的なカフェ……旧市街を歩くだけでも心引かれる出合いに満ちています。滞在日数を多めに確保して、郊外のブルゲーデやハビエルにも 足を伸ばしてください。

◆サン・セバスチャンのおすすめホテル
1.ウルメア川を一望する「女王のヴィラ」
「ホテル マリア クリスティーナ サン セバスチャン」

コーナーにロトンダを戴く重厚な建物は、1912年にハプスブルグ家の王妃マリア・クリスティーナが避暑のための別邸として造らせたもの。現在はサン・セバスチャンを代表するラグジュアリーホテルとして、その名を馳せています。館内は壮麗なベル・エポック様式で、エントランスからレセプションまで継ぎ目なく敷き詰められたモザイク大理石が圧巻。隅々まで徹底的に計算されたデザインは、ため息ができるような美しさに満ちています。

スモーキーな色合いとクラシックモダンな家具・調度品が、なんとも言えない優雅さを醸し出している客室は、バスルームまで感動的。スタンダードなガーデンルームでも十分に贅沢な時間が過ごせます。機会があれば、往年の大女優ベティ・デイヴィスが滞在した伝説のスイートを見学させてもらうのもいいでしょう。そして創業当時から特別な場所として、ローカルの人々にも愛されてきたレストラン「エアソ」も必ず足を運びたい場所。朝食のクオリティにも定評があります。

 

2.オンシーズンの隠れ家ホテル
「ホテル ゼニット サン セバスチャン」

高級避暑地として人気のサン・セバスチャンは、オンシーズンともなるとコンチャ湾界隈の宿泊施設は常に満室。そんな時の穴場としてチェックしてほしいのが、ホテル ゼニットです。アイティエ公園の南に位置し、アマラ駅から車で10分弱。バスを使えばどこへでもアクセスしやすいという便利なロケーション。2014年にオープンしたばかりとあって、館内はどこもフレッシュなイメージ。自分の部屋のようにくつろげる客室は、心地よいウッドフローリングとオープンタイプのバスルームが印象的。レンタサイクルの用意があるので、外出にはぜひ活用して。

 

3.映画の町を体現するホテル
「ホテル アストリア 7」

60年以上もの歴史のあるサン・セバスチャンの国際映画祭。アストリア7はそんな「映画の町」を体現するようなホテルです。ガラス張りのロビーを入ると、まるで制作会社のオフィスのようなモダンなサロンが広がります。室内はショーン・ペン、メリル・ストリープといった歴代アカデミー賞ホルダーや、この地にゆかりのあるベティ・デイヴィスなどの大スターを主人公にしたオリジナリティあふれるデコレーショ ン。ヒチコック仕様のスイートも、まるで映画のセットの中にいるかのよう。映画ファンでなくても、その世界観はきっと楽しめるはずです。

 

4.機能的で明るく居心地の良い客室
「NH コレクション サン セバスチャン アランサス」

ミラマール宮殿から内陸に延びる大通り沿いに建つモダンな外観のホテル。ビーチにもコンベンションセンターにも近いことから、レジャーとビジネス双方の利用で常に人気があります。客室は淡いグレーを基調とした上品で明るい内装。どの部屋も採光がよく、機能的な配慮も行き届いています。このホテル最大の自慢はレストラン「ククアリ」。味はもちろん、見た目も楽しめる斬新なバスク料理は忘れられない一夜を過ごすのに最適です。ディナーが無理なら、滞在中にぜひ一度はここで朝食を。趣向を凝らしたメニューがずらりと並ぶブッフェはおすすめです。

 

◆ビルバオのおすすめホテル
1.マリスカル作品を独り占めできる時間
「シルケン グラン ドミネ ビルバオ」

スペインを代表するアーティスト、ハビエル・マリスカルが主としてデザインを手がけたアバンギャルドなホテル。敷地内には個性的なスペースやオブジェがあちこちに配されており、向かいに鎮座するグッケンハイム美術館がそのまま延長してきたようなアーティスティックなムードが漂います。シンプルな客室は壁に飾られたマリスカルの作品が強い印象を与えるよう計算されたもの。とはいえ家具も厳選されたデザインのものばかり。屋上レストランに出向けば、ちらほらと有名人の姿が……。ここは各界VIPも好んで訪れるデスティネーションホテルでもあるのです。

 

2.波乱の時代を生き抜いた夢のホテル
「ホテル カールトン」

建築家マヌエル・マリア・スミス・イバッラが、ビルバオの地に高級ホテルを建てる構想を練り始めたのが1919年。それから7年の歳月をかけて完成したのがホテル カールトンです。外観は華麗にして重厚。スペイン市民戦争時代はバスク市庁舎に使われたこともありましたが、波乱の時代を経た今でも堂々たる風格は失われていません。近年は改装が進み、最新の設備を取り入れたデザインに進化しつつあります。クラシックなヨーロピアンスタイルが好みの人は今がラストチャンスかもしれません。素晴らしく優雅なレストランも往年を思わせる雰囲気です。

 

3.ビルバオの歴史を伝える建造物
「ホテル セルコテル コリセオ ビルバオ」

宮殿を思わせる白亜の壮麗な建物は、かつてオペラ座として使われていた歴史的建造物。1916年オープンのホテル セルコテル コリセオはその一角を占め、来年に開業100周年を迎える、ビルバオを代表する老舗ホテルの1軒です。市内中心部のビジネスディストリクトに位置すること から、長らく上流階級やエリートビジネスマンの溜り場として利用され、2011年に全面改装を終えた今日でも、豪華な館内には当時の華やいだ空気が漂って いるかのようです。

客室はシックでスマートなアーバンスタイル。スタンダードルームでもゆとりがあり、全室バスタブ付き。くつろいだひとときを過ごすには申し分ありませんが、予算が許すならロフト風のサロンスペースが楽しいスーペリアルームがおすすめです。多彩なミーティングスペースや、ゲストが自由に利用できるカフェテリアなど、ビジネスユースを意識したワンランク上のサービスが充実しているのも魅力的。カジノに隣接していますが騒がしさとは無縁です。

 

4.スペインが誇るデザイナーの小宇宙
「ミロ ホテル」

スペインのベストデザイナーとしてクリストバル・バレンシアガ賞を受賞した国民的デザイナー、アントニオ・ミロが手がけたホテル。スタイリッシュな外観から一歩入れば、そこは異素材を巧みにマッチさせたミロ独特の小宇宙。客室は50室。スイートを含めた7カテゴリーのいずれも、ホワイトとグレーを基調にしたシンプルなインテリアです。ギャラリーとしても使われるロビーバーでは、新進アーティストの作品にいち早く触れることもできます。グッゲンハイム美術館とビルバオ美術館の間という立地の良さから、定宿にしているクリエイターも少なくありません。

 

◆ビトリア=ガステイスのおすすめホテル
1.自然の温もりを感じて安らぐ
「グラン ホテル ラクア」

市内中心部からやや北西寄り、国道N622号線の出入口近くに位置するグラン ホテル ラクア。2015年に長距離バスステーションが近くに開設されたため、個人旅をする人にもアクセスしやすくなりました。客室は全179室。いずれの部屋も温もりのある木の家具が落ち着きを醸し出し、ゆったりとしたスペースでくつろぐことができます。キチネット付帯のスチューディオやアパートメントタイプの客室もあり、長期滞在に好評です。町歩きを楽しんだ日の夜は、シックなピアノバーでおいしいカクテルをどうぞ。

 

2.フロリダ公園を望む大型ホテル
「NH カンシエール アヤラ ビトリア」

鉄道駅から徒歩数分、フロリダ公園の美しい緑を借景にした町でいちばん大きなビルが、NHカンシエール アヤラです。外観は特に個性的なものではありませんが、その印象はロビーに入ると一変。吹き抜けの高い天井や降り注ぐ日光がインテリアをスタイリッシュに演出し、高級感は満点。これからはじまる滞在への期待がぐっと高まります。

客室サイズはスタンダードでも決して狭小ではないのですが、ややコンパクトな感じを受けるのは、どっしりした木の家具や大型のベッド、ソファが置かれているせいかもしれません。より快適な滞在を求めるならスーペリア以上をチョイスするといいでしょう。レストランはピクチャーウインドウから公園を一望でき開放感もバツグン。朝食からエレガントなディナーまで、アイデアあふれるメニューが用意されています。

3.高コスパでリピーターを獲得
「ホテル ブールバール ビトリア-ガステイス」

アサラトガ通りの大型ショッピングモールに隣接するファーストクラスのホテルです。旧市街の古色蒼然たる雰囲気と対極を成すスチールとガラスで構成されたスタイリッシュな建物で、吹き抜けのロビーは驚くほど開放的。直線を駆使したインテリアも明るさと安心感を与えてくれます。旧市街からやや外れるため、このクラスのホテルとしては料金が手頃で、各国にリピーターを有しています。90室ある客室はホワイトと明るいベージュを基調とした上品な内装。シングルルームでも18平米強とゆったり。ビジネスステイヤーも多くスマートなムードの中、落ち着いた時間を過ごすことができます。

 

4.プチシャトーのような趣
「シルケン シウダッド デ ビトリア」

フロリダ公園の西、鉄道駅から徒歩数分、道向かいはデパートという恵まれたロケーションに建つホテル。プチシャトーを思わせるモダンなルネサンス様式の建物は、周囲でもひときわ目を引く存在です。館内はレトロモダンなデザイン。シースルーのエレベータが行き交い、天窓から日射しが降り注ぐ屋内ガーデンも。ゲストはその両方を楽しみながら、客室に移動することになります。

客室は落ち着きと機能性を重視したシンプルモダンなしつらえ。誰もが安心して使える機器・設備が用意されています。ワンランク上のサービスが受けられるクラブルームもおすすめです。このホテルの最大の魅力は館内施設が充実していること。筆頭が名シェフを擁したレストランで、特にタパスの評判は相当なもの。一人でも気軽に足を運べるカジュアルな雰囲気です。また市内では数少ないスパのあるホテルでもあります。

 

◆パンプローナのおすすめホテル
1.著名人に愛されてきた最高級ホテル
「グラン ホテル ラ ペルラ」

カスティーリョ広場を望む、パンプローナを代表するラグジュアリーホテルです。創業は1881年。ヴェネツィア様式を思わせる優美な外観は当時のまま。その長い歴史の中で、ヘミングウェイの定宿となり、またチャップリンなど各界著名人を迎えてきました。 近くには、ヘミングウェイの小説「日はまた昇る」に登場するカフェ・イルーニャもあります。44の客室は2007年に全面改装済み。最低でも30平米の贅沢なスペースに、クラシックな家具が美しくマッチ。豪華な朝食ブッフェも楽しみのひとつですが、一度はルームサービス を。目でも楽しめるタパスセットに歓声が上がること間違いありません。

 

2.館内を彩るオリジナル・コレクション
「パラシオ ゲンドゥライン」

18世紀のパンプローナ総督の邸宅として建てられ、後2世紀にわたり私邸として使われてきましたが、1845年に女王イザベル2世の滞在をきっかけに改装が施され、そのままホテルへと生まれ変わりました。18世紀の雰囲気が残るロビーや大階段だけでなく、館内には歴代受け継がれてきたオリジナル・コレクションが満載。客室はクラシック、デラックス、スタンダードの3カテゴリー。気品あふれるレストランや中庭のテラスも、おしゃれをして出かけたい特別な場所。心温まるサービスともホスピタリティに、きっと忘れられない時間が過ごせることでしょう。

 

3.牛追い祭り見学にベストの立地
「ホテル メゾナーブ」

市庁舎広場から西に走るヌエバ通りに位置するモダンなホテルです。メゾナーベ家がこの地にB&Bを開いたのが1883年。家族経営のホテルとして長い歴史を持ち、2013年には全面改装が施されました。旧市街の中心にありながら閑静な場所で、牛追い祭りのコースも近いことから知名度も高く、オンシーズンは早い時期から147室が満室に。客室はカジュアルなインテリアで、大きなベッドと使い勝手のよいバスルームが快適です。しかも4つ星ながら手頃な料金なのも魅力的。伝統を受け継いだアットホームな雰囲気やフレンドリーなサービスで、各国のゲストから高い評価を得ています。

 

4.緑に囲まれた閑静なロケーション
「NH パンプローナ イルニャ パーク」

城塞公園の西、バヨナ通りとサンチョ・エル・フエルテ通りの合流点近くに建つ1989年開業のファーストクラスのホテルです。隣接する日本庭園の緑によく映える白いモダンな建物で、館内には 風格と高級感にあふれた空間が広がります。先ごろ全面改装を終えたばかりの客室は、木の温もりが感じられるモダンな内装。フラットでシンプルな家具や調度品もリラックスに一役買っています。レストランではナヴァッラ地方の伝統料理や各種タパスなども楽しめます。のどかな環境と美食が自慢のNHイルニャは、一度滞在すれば必ずファンになるホテルです。

 



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