A Good Travelerへの道 そこが知りたいホテルの常識

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さあ、旅に出よう!

Chapter2

旅を楽しむ7カ条

Al Maha, a Luxury Collection Desert Resort & Spa, Dubai (Dubai, U.A.E.)

旅を重ねるごとにさまざまな経験を経て、異文化コミュニケーションの達人、コスモポリタンになる。そんなA good travelerになるための心得。旅をもっと深く味わい、楽しくする7カ条です。

第1条 準備上手になれ!

「A good traveler」とは、奥ゆかしく、慎ましやかで、寛容であり、そして受けるサービス、ホスピタリティには「当たり前」という態度ではなく、常に感謝の気持ちを忘れない人のことです。

情報武装は、まず安全に旅をすることから始まります。つまりは見知らぬ土地での安全対策。「安全」を大切にするようになれば一人前の個人旅行者です。また、知らなければさっと通り過ぎてしまうものが、事前に少し学んでおくだけで全く違う味わいのある経験につながるものです。旅上手な旅行者とは「広く浅く旅することを卒業した人」ともいえるでしょう。

第2条 トラブルを楽しもう!

まず旅にトラブルは付き物と認識すべし。島国という地理的要素、鎖国の近代史、(ほぼ)単一種族・言語の民族性、そしてサービス過剰な温室国家。このような国で生まれ育ったのが、私たち日本人。ギャップの大きな異文化圏への旅には想像できない不思議がたくさんありますが、トラブルを楽しむポイントはこの3つ。

  • パニックに陥らない
  • 怒らない
  • チャンスを逃さない

トラブルに対処するには、パニックしてもすぐに落ち着く努力を。そして、怒らないこと。怒ったところで、しょせん最後に損をするのは自分。トラブルを他人のせいにばかりしないことです。そしてトラブルとは、裏を返せばチャンスの到来でもあります。トラブルこそが、やがてメリハリの効いた旅の思い出になっていた・・・などという経験はありませんか? そう、旅上手は「トラブル快楽術」を心得た人のことなのです。

第3条 旅の恥はかき捨てよう!

旅先は非日常世界です。大胆になりましょう。下手な外国語でも、海外では誰もとがめたり笑ったりしません。たとえそうされてもめげる必要なし!学んだ言葉を、ここで使わずしてどこで使うのか!?アメリカは移民の国、人種のるつぼですが、実際には1カ国語(英語やスペイン語)しか話せない人でいっぱいです。イギリス人だって国語(即ち英語)しか話せない人が大勢いるのが現実です。

話せ!磨け!ブロードウエイの主役になったつもりで身ぶり手ぶりを総動員して!こんな旅の恥なら、いくらかき捨てても得るものがいっぱいです。

第4条 心を開いたコミュニケーション

外国人との「心を開いたコミュニケーション」とは、きちんと自己主張をすることです。日本人はとかく意味不明なスマイルと「YES」の連発。わからないことは堂々と「わかりません。もう一度お願いします」と、はっきり言いましょう。日本人ツーリストはおとなしくて扱いやすく、とてもよいゲストだというコメントをよく耳にします。でもこれは子供への評価であり、大人への褒め言葉ではありません。たとえニコニコ握手していても、何を考えているのかわからない、心を通じ合えない人なのだ、と結局は判断されてしまうのです。明確な意志表示こそ、心を開いたコミュニケーション術と認識あれ!

第5条 郷に入っては・・・

日本には奥ゆかしい遠慮の作法、美学があります。例えば何か贈り物をもらった場合。日本人は感謝は述べても、それを相手の目の前で開けるという習慣がありません。むしろそれは失礼なこととされていて、後から相応のお返しをするというのが通常の礼儀です。しかし海外では、その場ですぐに開けて「What a beautiful doll! This is the best, most beautiful doll I have ever received.(なんて素敵なお人形なんでしょう!こんな素敵なお人形はもらったことがないわ!)」とか、「This is the one I wanted!(まさにこれが欲しかったんだ!)」など仰々しく喜びを表現してお礼を言います。贈る側としてどちらが嬉しいかといえば、もうおわかりですね。

これほど実直で安上がりな、他人を喜ばせる方法はないのです。海外旅行はその絶好のチャンスです。旅先では彼らの習慣に素直に従ってみるのも、よいのではないでしょうか。

第6条 地球にやさしく

グリーンツーリズム、エコツーリズムが主流となりつつある現代、環境を無視した生活スタイルは、非難されることはあっても、共感や賛同を得ることはできません。特にヨーロッパでは、環境に配慮した「ゴミを出さない」生活スタイルが長らく実践されています。彼らひとりひとりの環境へのコミットメント(責任と自覚)は、使い捨てをよしとしてきた私たちもぜひ学びたいものです。そんな考え方やスタイルを旅先で学び、何気なく実践できてこそ旅上手と言えるのではないでしょうか。

第7条 クレーム上手になろう

クレームの仕方で人格が見えてきます。大声で怒鳴ったり、ここぞとばかりにあれこれ要求したり。あるいは相手の弱味に付け込み無理難題を吹っかける。これらはすべて人格をおとしめる行為です。逆にモジモジして何も言わないままストレスを土産にするのも、あまりおすすめできる対処法ではありません。

クレームは持ち帰らずに現地で処理すること。これこそが旅行サバイバル術、個人旅行の達人への道です。言葉の問題はあるかもしれませんが、冷静に何を要求すべきかをじっくり考え、とつとつと交渉しましょう。旅上手はクレーム上手、交渉上手です。

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