ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.116

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116

初夏スペシャル対談:2016年日本人はどこへ行く!?(前編)

Hotel E Santa Maria

生涯移動マイル数をカウントすれば、すでに地球何周分にもなる私ですが、それでも未踏の地はゴマンとあります。なかには、今のうちに行っておかないと世界情勢やら体力的な問題(笑)やらで、二度と足を運べない場所も…。そんな旅のあれこれをマダムヨーコとじっくり語り合いました。2回連続でお楽しみください。

低調なヨーロッパ、絶好調のアジア勢

ミスター無理もない話だけど、今年はヨーロッパが全体的に低調だね。いまや人気渡航先トップは台湾。続いてハワイ、グアムといったおなじみのリゾートが中心で、意外なところではベトナムのダナンやホイアンが伸びている。バンコクや、お隣の韓国や中国も盛り返してきているようだし。いずれにしろメインは近場。トルコ、エジプトも全くダメだから、テロ関連のダメージは大きいね。

マダムヨーロッパだとイタリア、スペイン、ポルトガル、モロッコあたりは、観光客がそう落ち込まないですんでいるようです。それ以外の西欧だと、イギリスが好調。男性誌・女性誌問わず、ひんぱんに特集が組まれるデスティネーションですわね。

ミスターロンドンはやっぱり面白いもん。ニューヨークに匹敵する都市だから、非常にエキサイティングであることには間違いない。実際、熱気もバラエティもすごいよ。問題は物価かな~。中心部のホテルなんて、よくもこんな面積でこの値段を取るもんだという…(笑)。あとイギリスは、地理的にも欧州と離れていることが幸いしているね。ま、全く安心というわけにはいかないけれど。

マダムスコットランドやアイルランドもいいですわよね。

ミスターロンドン滞在のついでに、スコットランドとアイルランドも回ってゆっくり過ごしてみたいね。でもねえ、ホテルは思いのほかショボイのしかないんだよ! かつてスコットランドで、エリザベス女王が滞在したというホテルに泊まったことがあるけど、マジで「え~~??」なレベルなの。でも他にないから仕方ない(笑)。

マダムスコットランドとアイルランドは、ゲストハウスやB&Bのほうが安いし楽しいと思いますわ。数も圧倒的に多いですし。そして、ああ! 思い出の飲んだくれツアー! ウイスキーのディスティラリーめぐりは、本当におすすめですっ。で、ミスターのおすすめはどこですの?

今のうちに行っておくべきナンバーワンはキューバ

ミスターなんといってもキューバだね! 本当はこの春に行きたかったんだけど、あまりの忙しさでパス。悔しかったねえ。アメリカと国交回復したとはいえ、経由便はまだ出ていないので、日本からはアエロメヒコかエアカナダ利用になるのかな。エアチケットもまだ高いけど、今が絶対に行き時。そのうちに普通の観光地になっちゃうよ。私も早いうちに行っておきたいな。

マダムキューバはセクシー美女、クラシックなアメ車、チェ・ゲバラなど、男性がおのれの中に隠し持っている「男の子マインド」を、これでもかと刺激してくれる要素がてんこ盛り(笑)。ヘミングウェイや第三世界的なイメージも、一定の世代にはたまらないのではないかと推察しますわ!

ミスター(笑)。確かにグローバリズムと一線を画した社会の有り様は、21世紀の今日だからこそますます興味深い。そういう意味では、ボツワナも要チェックだよ。

マダムボツワナ!? まったくイメージがわかないんですけれど…。

ミスターボツワナはアフリカの穴場デスティネーション。人口200万人ほどの小国だけど、自由な民主国家でGDPも南アフリカ共和国より高い。治安もいいようで、スイス人やドイツ語圏の裕福なリタイアメント組が、こぞって移住しているらしい。何しろサファリが見たければケニアかボツワナに行けって言われるくらい人気なんだ。ワイルドネイチャー好きな私としては、見逃せない国。でも、遠いんだよ(笑)。

マダム知りませんでしたわ~。ミスターって、いつもながら想像の斜め上を行く思考の持ち主でいらっしゃいますわねえ。

個人旅行では容易に行けない場所も多い

ミスターとはいえ、魅力があっても個人旅行では容易に行けない場所も多くてね。その筆頭がアイスランドとグリーンランド。入国ルートが少ないし、航空券もむちゃくちゃ高い。レイキャビクの空港まで60万円とか、「はあ?」って感じ。それにアラスカもそうだけど、足がなければ動けないから、結局パッケージツアーで行くしかない。

マダムお目当てはオーロラ観賞でしょうか?

ミスターフッフッフ。違うんだな~。オーロラなら、カナダのイエローナイフやフィンランドのロバミエに行けばいいでしょ。この間もヘルシンキに行ったら、タクシーの運ちゃんが「オーロラならここでも見られるよ」って。もちろん、偶然のラッキーがないとダメだけれど、オーロラはフィンランド中どこでも出現するし、ヘルシンキでも1年に1~2回は見られるらしい。

マダムでは、いったい何を…これまた想像がつきませんわ。

ミスター私のお目当ては温泉。アイスランドは「氷と炎の国」と呼ばれていて、地熱や火山活動がすごいんだよ。それで氷河の中に温泉が湧き出るってわけ。レイキャビクから車で40分も走ると、「ブルーラグーン」という世界最大の人工露天風呂がある。極限の地の温泉…う~ん、素晴らしいじゃないか!

マダムわたくしはあまり活発に動く方ではないので、気に入った場所のアップデートや、そこを中心とした地方都市の周遊に励みたいですわね。オランダ、ベルギー、フランス、ドイツ…ああっ、ヤバヤバな場所ばっかり(泣)。ヴェネツィアやバルセロナも、もう一度じっくり過ごしたい場所です。

ホテル好きならスペインとポルトガルがおすすめ

ミスターホテル好きの観点からすると、スペインとポルトガルは注目だね。ゴリゴリにとがったデザインホテルもいいけど、スペインはパラドール、ポルトガルはポウサダと、いずれも歴史的建造物を利用した魅力的な国営ホテルがある。見た目は地味だけど、館内は改装されていてきれいだし、中世そのままの風情が残っているのはすごいことだよ。しかも意外とリーズナブルだし。

マダムですわよねえ。わたくしも憧れのホテルがたくさんあるのですが、なかなか予約が難しい。そういうホテルは、ほとんどのゲストがチェックアウトの際に、次回の予約をしていくというのは本当なんですの?

ミスターあながち都市伝説ではないよ。特にバカンスシーズンは要注意だね。ヨーロピアンのリピーターは滞在日数も長いから、そりゃあホテルだって優先するよ。どうしても泊まりたいなら、ギャランティを弾んで数年前から押さえておくとか、オフシーズンを狙うとか、ゲストも工夫しなくちゃいけない。

希望のホテルがどうしても取れない時は?

マダムそうでなくても小規模で個性的なホテルは競争率が高いですものね。もし、人気ホテルの予約競争に敗れてしまったらどうしたらよいのでしょうか。

ミスターあまり冒険したくなかったら、頭を切り替えて、ヒルトンやシェラトンなんかのインターナショナル4つ星クラスを選ぶことだね。客室数は多いし、部屋はそれなりに広い。機器・備品に不足はないし、サービスも「世界基準」。ただし団体に利用されるホテルの場合は、レベルが高くても個人客が後回しにされたり、朝食のレベルがいまいちなことがある。特に人気観光地の場合は、その傾向が強いかな。

マダムあまりにもホテル数がありすぎる大都市や、初めて訪れる場所でホテルのレベルがわからず不安な時は、それがベストかもしれませんわね。

ミスターでもさ、自分ですすめておいでなんだけど、そういう可もなく不可もないホテルってつまらないんだよね(笑)。個人旅行の楽しさは、やっぱりホテル選びにあるでしょう。もちろん、その分のリスクも含めてだけど。面倒くさがらないで、いろいろなホテルの情報を見比べながら、自分なりの1軒を見つけるのが、最終的なベストウェイかな。

みなさん、私とマダムヨーコの注目のデスティネーション話、いかがでしたか?  次回は、さらに思いもよらない方向へ話が転がっていきます。どうぞ、お楽しみに!