ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.73

Vol.
73

マダムヨーコの極私的トラベルリポート~コルマール編

Shangri-La Hotel Paris

ミスターMのファンのみなさま、こんにちは。アジア各地を飛び回っているミスターから、多忙にてヘルプの要請を受け、またまたマダムヨーコが出張って参りましたわよ~。今回は、夏のパリ滞在中に足を伸ばしてきたコルマールについてのご報告でございます。どうぞ、お気楽にお楽しみくださいませ。

ネットでお得にTGVを予約

わたくしのコルマール訪問最大の目的は、ウンターリンデン美術館。ここさえしっかり鑑賞できれば、あとは特にこだわりなし。というわけで、もったいなくも日帰り遠征にいたしました。事前にネットで情報収集していると、おう、やはり同じように日帰り希望の方がいらっしゃいましたわ。しかし! その方の質問に「そもそも日帰りなんて愚の骨頂」みたいな返信がついているんですの。こういうのって、何だかな~ですわよねえ。各人には各人の事情や都合があるのですから、「これ常識だけど?」みたいな切り捨て方は、それこそ愚の骨頂じゃありませんこと? もちろん、それ以上にきちんとしたアドバイスも寄せられており、わたくしもありがたく参考にさせていただきました。

マダムの計画は以下の通り。移動は列車希望なので、まずはフランス国鉄のサイトでルートを検索。なるほど~、ネットでTGVチケットを購入するとかなりお得ですのね。しかも早朝便ならストラスブール駅経由で、片道たったの40ユーロ。安い! 即決! 行きはパリ東駅発、帰りはリヨン駅着という、ちょっと面白いルートにして合計で100ユーロちょい。チケットはそのままプリントアウトすればOKと、あっという間に手配は済んでしまいました。

ウンターリンデン美術館は必見

当日、そこはかとなく「午後の重役室」的雰囲気の漂うTGV1等車で、コルマールに到着したのは10時半近く。のんびりした風情の駅を出て、他の観光客と同じようにブラブラと美術館方面に向かいます。コルマールは小さな街で、観光スポットは目指す美術館周辺と、その南東に集まっています。バスやプチトランも走っていますが、徒歩でも十分まわれる距離。15分もしないうちに目的地に到着してしまいました。想像以上にコレクションが充実していたウンターリンデン美術館は、見応えたっぷり。特に目玉であるイーゼンハイムの祭壇画は、2階からも見下ろせる心憎い構造になっていて、思わず長居を。また中世絵画だけでなく現代美術や装飾品等にも、あっと驚く作品が展示されています。もう本当に、行ってよかったざます!

プティット・ヴニーズをのんびり散策

さあ、あとはのんびり散策しましょう。旧市街界隈は、ドイツ国境の街らしく木組みの美しい家並みが続きます。広場の真ん中にはカフェのテラス席が設けられており、みなさんピザやガレットなど気軽な食事を楽しんでいらっしゃいます。そのまま道なりに歩いて行くと、やや、ここは! 夏の間だけワインバーになるという旧税関ではありませんか。さっそくコルマール名物のスパークリングワイン「クレマン」を一杯。は~、さわやか~。学食ノリの素朴な店構えもナイスです。

かわいらしい花々に彩られた運河沿いを歩いていると、何だか人が並んでいます。どうやら小舟の運河めぐりスタート地点のようですわ。「高いところには登る! 船は乗る!」がモットーのわたくし。早速並んで順番を待ちました。到着した小舟に乗り込もうとすると、船頭のお兄様に「チケットは?」。えっ、どどどどこで買うんざますかっ!? と動揺すると、隣接するレストランの店内でとのこと。すごすご引き下がって購入に行くと、かなり先の船まで満席の様子。しかし、ひとり旅はこういうときに強い! 今にも出発する便に余り席があったようで、待ち時間レスで乗船することができたのでした。ラッキー!

小さなボートで運河クルーズ

水面ぎりぎりまで沈んだ小さな船で、ひとときのクルージングタイム。驚いたことに、この船、全くエンジン音が聞こえないのです。舵を取るのはうら若き男子。英語でコルマールの歴史や運河沿いのスポットの説明をしてくれます。へえ、家の木戸のくりぬき模様はそれぞれ意味があり、かわいらしい壁の色も職業によって異なるのねえ。感心して聞いていると、最後尾に座っていたわたくしに、彼が突然話しかけてきました。「ニホンジン? ドタマテ」。??? 意味わかんねえ~、でございます。よくよく問い詰めてみると、どうやら「どういたしまして」と言いたい由。ガイドそっちのけで練習を繰り返し、お礼に写真を撮ってもらい、船は静かに桟橋に戻りました。「めるし~」と船を降りたわたくし、目線で彼に訴えます。はっと気づいた青年は「ドタマテ~」。レッスンの意味ねえし!

ドイツテイストあふれる屋内市場

その後は、かつてこの運河を使って食料品が運ばれてきたという屋外市場へ。ドイツが近いだけあって、ソーセージや大大好きなスティックブレッツェルが並んでいる! フォアグラペーストのサンドイッチを買い込んで、超ご満悦のマダム。遅めのランチには母娘でやっている、かわいらしいクレープ屋でキノコのガレットをリースリングでいただき、もう一度街を散歩しても、まだまだ列車の時間までは余裕があります。そこで足も疲れたことだしと、帰り道の途中にあるシャンドマルスの公園の芝生で、柔らかな午後の日差しに包まれてひと休み。ああ、もうコルマールには(ほぼ)思い残すことなしでございました。

TGVのパリ到着は20時半すぎ。遅すぎるかしらと不安でしたが、夏のパリは23時近くまで明るい! 思わずモノプリに駆け込んで、閉店ぎりぎりまでソルドアイテムを物色してしまいましたわ~。というわけで、コルマールは日帰りでも十分に楽しめることが判明。1泊すれば、もっと素敵な時間が過ごせそう。独特の風情漂うアルザスへの小旅行。みなさまも機会があったらぜひご計画くださいね。それでは、またマダムヨーコのサロンでもお会いしましょう。Ciao!

マイフェイバリットホテル

マイフェイバリットホテル 長旅の疲れを癒やしてくれる小さな我が家/ホテル マンサール

このたびのフランス旅行ではパリ3軒、モンサンミッシェル1軒のホテルに滞在いたしましたが、人気観光地の中でも群を抜いてホテル数の多いパリ、マジで選択には悩みましたわ! 深夜便で到着する目白マダムと合流するため、前半はオペラ座界隈でチェック。悩んだあげく決めたのが、ホテル マンサールです。ホテルの達人ミスターMに、それとなくうかがったところ「床がギシギシいうような、風情のある老舗だね。そういうのが好きなマダムにはぴったりかも」とのお墨付き。期待に胸膨らませてのチェックインです。

ところが、デコデコのクラシックな内装を予想していたわたくしビックリ! スタイリッシュでモダンなアールデコ風味に、すっかり改装されているではありませんか。寄せ木貼りの床にも上質なカーペットが敷き詰められ、お部屋も清潔感あふれるしつらえに。これはいい意味で期待を裏切られましたわ。室内もバスルームもゆったりと広く、朝食もフレッシュなパンやフルーツがどっさり。カプシーヌ通りという立地も便利で大正解。バスアメニティがしょぼいのはちょいとガッカリではありますが、プチホテルらしい愛らしさにあふれた1軒。トラヴェジェンヌのみなさまには、特におすすめですわよ~。