ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.23

Vol.
23

魅惑の都市でプチ・グルマンを楽しもう~ビバリーヒルズ編

Sofitel Los Angeles at Beverly Hills

みなさん、今年のお盆休みはどのように過ごしておられますか? リゾートゴルフ大好き派の宝塚在住のあっくんさんは、ご夫婦で8泊7ラウンドのハワイ島ゴルフ三昧から戻られたばかりとか・・・羨ましい限りですなあ! 私はこのメルマガがみなさんに届くころは、カナディアンロッキーにおります。本当はゴルフ三昧といきたいところですが、スケジュールを見る限りそんな時間はなさそう。例によって東奔西走していることでしょう。さて、今回は大好評のプチ・グルマンシリーズのアメリカ編。第1弾はロサンゼルスです。

日進月歩で変身中のダウンタウンに唖然

景気の急下降にアップアップのアメリカですが、大開発中のダウンタウンは元気いっぱい。ハリウッド映画の路上撮影現場に始まり、多機能複合施設や高級ロフトアパートメントに生まれ変わったオフィスビルあり、デベロッパーが好機を狙って寝かせている広大なエリアありと、それこそ日進月歩の勢いで変身中。名物(?)だったホームレスの姿も見あたりません。リトルトーキョーやチャイナタウンだって、大きく様変わりするはず。5年後には、いったいどんなメガロポリスになっていることでしょうか。さて驀進するダウンタウンを横目に、相変わらずロサンゼルスの「華」として君臨しているのがハリウッド&ビバリーヒルズ。いわずと知れた、セレブリティの社交場。いろいろな意味で話題のレストランに足を運んできましたゾ。

ロサンゼルス「予約の取れない店」の筆頭は?

まずは、あのビバリーウィルシャー フォーシーズンズ ホテルのメインダイニングであり、現在ロサンゼルスで最も予約が取れない店の筆頭といわれている「カット(CUT)」。手がけるのは、カリフォルニアキュイジーヌ最高峰のレストランと謳われた「スパーゴ」の天才シェフ、かのウォルフガング・パック。ベッカム夫妻や、トムキャット(トム・クルーズ&ケイティ・ホームズ)、ブランジェリーナ(ブラット・ピット&アンジェリーナ・ジョリー)等、ハリウッドセレブも御用達のステーキハウスです。ホテルのエントランスにたむろするパパラッチをかき分けてたどり着く店内は、「just COOL!」。シンプルシックで機能的なテーブルセット、デコレーションはムービースターの巨大ポートレイトのみ。私たちは「ちょっと早いかナ」と思う18時スタートだったのですが、すでに数組のゲストあり。1時間後にふと周囲を見渡すと、もはや満席状態。ホテルのメインダイニングとは、とても信じられません。

メニューを開くとどれもこれも美味そう! 私が選んだのはニューヨーク・サーロイン、リブアイ、トゥルージャパニーズ100%ワギュウフィレ(わはは)の3種類が楽しめるお試しセットのような一皿。・・・ま、腰抜かすほどではありませんな。どちらかといえばクリエイティブに食を楽しむというか、雰囲気やサービスを味わうレストランですからね。ちなみに、ウオークインでのテーブル確保はほぼ絶望ですが、どうしてもという時は隣接の「サイドバー(sidebar)」へどうぞ。ここはカットのラウンジ的存在ですが、うまくすれば同じメニューの食事ができるのがポイント。ムードもぐっとカジュアルなので利用しやすい穴場ですよ。

セレブの隠れ家はなごみのイタリアン

セレクトショップが建ち並ぶロバートソン・ブールヴァードの北、6月にオープンした新店シャネル並びの「ジ・アイヴィ(The Ivy)」もまた、予約の取れないレストランの1軒。近隣在住セレブのお手軽ダイニングとして長らく人気を保っています。見かけは古色蒼然としたハウスですが、通し営業ということもあって終日大盛況。料理はイタリアン。アメリカらしくボリューム満点ながら、どこかほこっとした家庭的な味わい。料金もリーズナブルです。ここで食事をするなら、何があってもテラス席へ! 爽やかな気候の時は、本当に最高の気分になれます。

でも、テーブル云々以前に予約が取れないのですから困りもの。私たちは、滞在していたホテルのヘッドコンシェルジュに依頼し、しかもアメリカンなファーストネイムでテーブルGETしました。こういうこと、よくあるんですよ。悔しいけれどアジア系の名前を告げてもダメ。セレブが集うような有名店は、オープンそうでいて、しっかり暗黙のルールみたいなものがあるのですね。よって偽名でもニックネームでもいいから、欧米系の名前で予約を入れるのも一つのテクニックです。マジメな日本人にはちょっと抵抗あるかも・・・ですが、ハッタリもまた郷に入れば郷に従えってこと。バシッとチップ弾んでお試しあれ。

話のネタに行ってみたいユニークな「名店」

「ネイティン・アル」(Nate’n Al)」は、ロデオドライブの一等地にある1945年創業の典型的なユダヤ系ダイナー&デリ。ユダヤフードはジャパニーズと並ぶヘルシーフードのため、ふらりとテイクアウェイに立ち寄るハリウッドスターも多いようです。でも、ぜひダイナーに入ってみてください。オシャレでも何でもないのですが「うわああああ」とのけぞるほどに店内はOLD BOYS&GIRLSのユダヤ人でいっぱい(特に休日や祭日ランチ)。スタッフも貫禄と年季入り。実に壮観です。

雰囲気はおいしいけれど、味はやっぱりアメリカンな店が多い中、本当においしい肉をたっぷり食べたいという人におすすめなのが、ブラジル料理の「フォゴ・デ・チャオ」。60ドル前後でステーキとサラダが食べ放題! 豪華で充実したサラダバーステーション、ビーフ、ポーク、チキンから各種ソーセージまでそろったシュラスコ! これまでロサンゼルスで食べた肉の中で、ここがいちばん美味しいかも・・・。コストパフォーマンス抜群。雰囲気も意外とシックです。

ホテルの朝食がマンネリ気味になってきたら、バーニーズ・ニューヨークのルーフトップにある「バーニー・グリーングラス(Barney Grerrengrass)」はいかがでしょう。ここは高級デリに併設されたこぢんまりとしたイートイン。地元在住のちょっとおハイソな日本人奥様方が、ショッピングのあとティータイムに使うスポットなのだとか。目敏い観光客以外のおのぼりさんはほとんど来ません。ブレックファーストは8時30分から。この時間帯は地元の常連だけの世界です。オシャレなセットメニューが用意されています。

オイル高騰の恩恵?でらくらくドライビング

ところで、ご存じのようにロサンゼルスは車がないと手も足も出ない巨大な平面的都市。私の滞在もまずレンタカーを確保することからはじまるのですが、慣れないと車線変更のわずらわしさ、入り乱れるフリーウェイ上の標識のわかりづらさ、朝夕の大渋滞と、昨今のロサンゼルスの道路事情にうんざりさせられることが多いものです。ところが、今回は何だか勝手が違う・・・。妙にスムーズだし、通常なら1時間は余裕をみないと安心できないダウンタウン?ビバリーヒルズ間が30分以内で行けてしまった。なぜかって? 車が少ないのですよ! オイル高騰の影響がこんな形で現れるとは・・・。ああ、いつもこんなに快適だったらいいのですけどねえ。

マイフェイバリットホテル

数多のヒルトンホテルズの中でも別格的な存在

ハリウッドやビバリーヒルズには、歴史やデザイン、またさまざまなエピソードで世界的な知名度を有するホテルが多数あります。ビバリー ヒルトンもまた、世界各国にプロパティを展開するヒルトンの中で最大かつ最高級、別格的な存在として君臨する1軒です。サンタモニカ・ブールヴァードとウィルシャー・ブールヴァードの交差点近く、車なしでは移動にやや苦労するロケーションですが、静かでエレガントな雰囲気は、まさにこの土地柄ならでは。大改装後のメインテナンスも徹底しており、建物の年季がほとんど気になりません。

エグゼクティブの滞在も多いため、客室の設備・機器もきちんと揃っています。アメニティはフォーシーズンズ並みのロクシタン。惜しむらくは、多くの客室がシャワーオンリーだということでしょうか。しかし、シティホテルとしては珍しく広めのテラスが設けられているのが、そのマイナス分を見事にカバーしてくれます。天気のよい日は朝食をルームサービスにし、ここにセッティングしてもらいましょう。ああ、なんて爽快&贅沢! おっと、朝食はレストランに足を運んでもいいですよ。内容重視の非常に洗練されたブッフェに大満足です。また、滞在していると気がつきますが、このホテルではほぼ毎晩、何らかのファンクションやパーティが行われています。イブニングやタキシードに身を包んだ人々がそぞろ歩いている光景は、ビバリーヒルズ・ライフが垣間見られ、いい目の保養にもなるはず。旅慣れた人や大人のゲストに、ゆったりと落ち着いた時間を過ごしてほしいホテルです。