マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.130

Vol.
130

旅先で遭遇した「ゾッとする話」

みなさま、もう、なんというか、お暑うございますわね。さまざまに大変な思いをされている方もいらっしゃることでしょう。せめて夏のお休みだけでも、心静かにゆっくりくつろげますよう、心よりお祈り申し上げます。ささっ、そこで今回は、もはや盛夏といっていいほどアツアツの毎日を乗り切るべく、息抜き納涼コラムをお届けします。題して「マダムヨーコが旅先で経験した、いろいろな意味でゾッとした話」。恥ずかしながらのお蔵出しでございます。

バリ島でパラセイリングに挑戦

いちばん古い記憶は、バリ島でボーイフレンドと長~いバカンスを楽しんでいた時のことかしらん。いえね、BFは求職中、時間だけはいくらでもあったのです(って、これもゾッとポイントかも。笑)。田舎育ちでワイルドなことが大好きな若きマダムは、当時はやり出していたパラセイリングがど~してもやりたい! チキンなBFはもちろんノーサンキュー。1人で大柄な外国人と入れ替わるようにシートに座ります。が、それは単なる板きれ。腰にシートベルトをペラリと渡し吊り革につかまって、ハイ準備完了。あっという間にボートに引っ張られて上空へ~。

ところがっ。吊り革の位置が異常に高い! たぶん前の外国人仕様のままだったのでしょう。腕がぐいぐい引っ張られていきます。も、もげそう~。助けて~。ワーワー叫んでも届きやしません。もうダメ…もういい…このままクルンと回転して海に落ちちゃおう。そこまで覚悟を決めた時、ようやくパラシュートの高度が下がりはじめました。…助かった。着水した時は「もう2度としないっ」と心に誓いました。「足バタバタして、すーごく楽しそうだったね」というBFののんきすぎる発言と、上空から見たエメラルドグリーンの海の美しさはいまだに忘れられません。というか脳裏&網膜に焼きついていて、いつでもリアルに思い出せるんですけどねっ。

サムイ島の林の中で野犬に囲まれる

お、終わった…と覚悟した経験はまだあります。あれはサムイ島。今こそ島中が開発モードでガンガン森林が伐採されていますが、私が滞在していた頃、島の西側タリンガム周辺はリゾートが点在するだけ。未舗装の道路にうっそうとした自然が残る、ほぼ手つかずのエリアなのでございました。ある日の午後、近道しようと林の中の小道をはずれてブラブラしていたわたくし。木陰から一匹の犬が出てきました。「わあ~犬ちゃんだあ」と思う間もなく、そいつはウウウウとうなり始めます。すると、次から次へと犬たちが!

気がついたら野犬サークルの標的になっているマダム。後ろを向いて逃げてはいけない、駆け出したら即やられる、というウソかホントかわからない思い込みもあり、立ちすくんだまま動けず。「へーるぷ!」と騒いでみましたが、ひとっこひとり見当たりません。もはや半泣き。たまたま持っていたカメラの三脚を振り回しながら、ボスっぽいやつに狙いを定めてガンを飛ばしつつ、「ふざけんな!」「あっちいけ!」と威嚇を続けて少しずつ後じさり。と、バイクの音が聞こえ、突然犬チームは林の中に消えていきました。わたくしが一目散にホテルに逃げ帰ったことは言うまでもありません。本当に怖かったですう。ううう。

マドリードで人生初の金縛り

スピリチュアル系の「ゾッ」もあります。以前もちらりとお話した、マドリードのホテルで金縛りにあった件。生まれて初めてのことで大変驚きましたわねえ。夜中にふっと目覚めると、頭の方におかっぱで着物姿の小さな女の子が立っているんですのよ~。冷静に考えれば、寝ている自分の視野には決して入らない位置。でも髪の艶から着物の柄まではっきりと見えるのです。金縛りとは、レム睡眠中に意識のみが覚醒したため体が動かせず声も出ず、なおかつそれを認識できてしまう状態のこと。って、それは知っているけれど、実際に我が身に起こるとさすがに恐ろしい。恐ろしいからもう眠っちゃうしかない~とばかりに、ムリヤリ眠ってしまいました。

翌日は普通に目が覚めてそれっきり。その後おかっぱ少女は現れることもなく、楽しくマドリードの日々を過ごしました。金縛りって睡眠のリズムが狂ったり、ストレスや疲労などで起こるらしいですわね。移動の時差と疲れ、中目黒マダム夫妻が飛行機の遅延で合流できなかったことへの不安など、そりゃ金縛っても仕方ない要素が満載でございました。ちなみに、今は亡きマダムパパは金縛り大好きだと言ってましたっけ。「来る来る~」ってワクワクするのだそう。我が親ながら変なヤツでございました。

ベルリンで降車駅を間違えて絶望

最後は、短期単身赴任をしていた二子玉マダムを訪ねたベルリンでの出来事。海外旅行は3回目、そして初の個人旅行。安さにつられたモスクワ経由アエロフロートは、着陸の際に空席の背がバターンと倒れるようなオンボロ機材でございました。到着はシェーネフェルト空港。どうやってベルリン市内に入ったのか、もはやまったく思い出せないのでございますが、二子玉マダムが豪邸のようなアパート(会社借り上げ)で生活していたことや、ドイツワインがものすごくおいしかったことをよく覚えております。

問題は帰国時。仕事で見送りに行けないという二子玉マダムから「途中に似たような名前の駅があるけど、くれぐれも間違えて降りないように」と、くどいほど注意を受けていたわたくし。ええ、ええ、まんまとそこで降りてしまいましたとも! 自分では間違っているとは思っていないため、自信を持って歩いていくのですが、全然ロビーに着きません。当時はまだ英語もあやふや。しかもドイツで、田舎。何とか英語のわかるスタッフに聞いたら「ここじゃない」。 あせりまくり涙ぐんで電車に再乗車。すでに出発2時間を切っています。絶望的!

帰国した時が本当に怖かった!

しかし、なぜか経由便も含め日本発着の飛行機が全面的に遅延していたため、ギリギリの空港到着でちゃんと乗ることができました。どうしたのかしらん…と思っていたら、隣に座っていたロシア帰りの大学生男子が「東京の地下鉄でガス爆発が起きたみたいですよ」。ワケがわからないまま成田に着いたところ、ガッチガチの厳戒態勢。あふれかえるほどの警官と機動隊。異常に厳しい荷物検査。そう、それはあの地下鉄サリン事件の翌日だったのでした。これぞまさしくゾッとする話、ですわよね。

みなさま、いかがでしたか。小ネタならまだ山ほどあるマダムヨーコのとんでもエピソード。リクエストがあれば、またお送りする所存でございます。そしてみなさまの遭遇したゾッとする話も引き続き募集中ですわよ~。忘れたくても忘れられないエピソード、ぜひマダムヨーコ宛にお送りくださいね。では、また来月、Ciao!


聞かせてあなたの声を

トップはお懐かしの花の精様。うれしい~。お元気そうで何よりでございます。花の精様は台北リピート組。「口コミを頼りに、新しいスポットや、日本人に馴染みが薄い観光スポット等を巡るのが楽しいです」。最近は沖縄にドハマり中とか。シュノーケルで自由に泳がせてもらえないのがご不満のご様子。「自前の脂肪で浮いていられますし、沈む事の方が難しいですから~っ!」←わたくし、まったく同じでしてよっ。ホホホ!

「台湾、飽きてませんよ(笑)」との声はM.K.様。「6月初旬に『マンゴーの旅』と題して、一人台北で食い倒れ。4日間で5マンゴー+1パイナップルのかき氷を食べまくってまいりました」。すばらしい~。わたくし実は台湾のかき氷は甘過ぎてちと苦手です。が、そんなお話を聞くとムラムラと食欲がー!!

一方でマブダチのスカーレット様は「正直なところ私も台湾は1回でいいと思った人間です」。文化の似たアジア圏の台湾は少し物足りないのですね。「文化や文学に憧れて事前に勉強しておくような、もっとしっかりとした目的のある海外旅行がしたい」というスカーレット様。明確なビジョンをお持ちの旅は、どれほど人生を豊かにしてくれることでしょう! これからもステキな旅をお続けくださいね。

十数年ぶりに台湾を訪れたRYO様も「確実に便利になった反面、昨今の日本のメディアの台湾礼賛振りに首を傾げたくなる事が何度かありました」。わたくしも、台湾に行ってまでこじゃれたカフェに入ろうとは思わないのですが、それにしてもメディアの情報の画一化は驚くばかりですわねえ。次は改めて自分だけの台湾を見つける旅にしてみるつもりです。

そして「しんどくって、お便りする気力が無い時も、サロンはずっと読んでました」とおっしゃるシェリー様。本当にうれしい限りです。お気持ちがよくわかるだけに、安易にガンバレとは申しませんが、次はどこへ行こう…と思えるようになったら、きっと大丈夫。お互い限りある時間を自由に、楽しく、そして大切に使いましょう。シェリー様の「ゾッとした話」は追ってご紹介いたしますわね!

みなさまからの声

皆様からのご意見、ご要望、ご質問などお待ちしています。また、ご自身の体験談、旅先で出会ったトホホな人々などなど、なんでも結構です。

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使えるワンポイント英会話

「おもしろ~い!」、今風に言うと「超ウケる~」という意味のフレーズです。海外のジョークはイマイチ笑いどころがわかりづらいのが玉にキズ。ですが、何か面白そうなことを言った相手がドヤ顔をしたら、お世辞も込めてこんな合いの手を入れてあげましょう。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

今週の旅格言

「成功よりも失敗の方がためになる」成功談は似たような内容が多いですが、失敗談は百人いれば百通り。そこにこそ学ぶべきポイントがあります。失敗を話すことで気も楽になりますよ。