マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.108

Vol.
108

高級ホテルでエレガンスを磨くには

みなさま、お元気でいらっしゃいますか、マダムヨーコでございます。楽しみにしていた久々のソウル旅行を、にっくきMERS(あちらではメルスと言うそうです)のせいで泣く泣くあきらめ、「今年の夏はどこへもいけないのかしらん……」と嘆くわたくしに、「雨季のバンコクは安いわよ~」とのナイス情報。例の事件も沈静化してきたようですし、思い切って行っちゃいましょうか、約1年半ぶりのバンコク!

バンコクの極上ホテルでおこもり旅へ

いつもバンコクではBTS駅へのアクセスを重視し、出歩くのに困らないオシャレ系4つ星を選んでいるわたくしですが、今回は雨季、そして、そうは言ってもやはり「危ういかも」とウワサされる界隈は避けておきたい……ということで、前半はリバーサイドのラグジュアリーホテルでひたすら優雅に過ごし、後半はスクンヴィット東のお手軽4つ星を拠点に遊び歩くことにいたしました。

同行はバンコク通にして旅先ファッショニスタの駒込マダム。こりゃあ、いろいろな意味で期待が膨らみますわねえ。といいますのも、駒込マダムは、わたくしにとってエレガントなトラベルライフのお手本とも言うべき存在。ミスターMが旅の師匠であり、「海外旅行で同伴したい男性ナンバーワン」ならば、駒込マダムは年下ながら「旅慣れた憧れのお姉様」。特にホテルステイに関しては、ともに過ごすたびに、感心すること、学ぶこと、反省させられることしきりなのでございます。

トラベル師匠のコミュニケーションテク

この二人に共通しているのは、何と言ってもコミュニケーションのうまさ。わたくしも決して無愛想ではないのですが、初対面の人へのアプローチはやっぱりニガテ。ホテルのチェックインも「こんにちは、よろしく~(ニコッ)」からはじまり、「ベッドはダブル?」「朝食室は何階?」と知りたいことを聞くのが関の山。しかし、駒込マダムの辞書にそんなヤワなチェックインはありません。

初めてのホテルなら「素敵なロビーですね」「いちど泊まってみたいと思っていたので、今日はとてもハッピーです」、再訪の場合は「前もアテンドしてくださった方ですよね」「また泊まりたくて帰ってきました」と、相手が喜ぶひと言をプラス。そして「高層階はやっぱり快適よね」「新しいウイングってどんな部屋?」などと、さりげな~く自分の希望通りの部屋がアレンジされるよう誘導していくのです。ス、スゴイ。

いいゲストはホテルスタッフを失望させない

そして彼女の真価が発揮されるのが滞在中です。ひと言で言うと「ゼッタイに相手を失望させない」。つまり、いかにそのホテルにふさわしいゲストとして振る舞えるか、ということでございます。スタッフや他のゲストと挨拶をする、我が物顔で行動しない、なんてのは当たり前として、最も気を配らなければならないのは、場の雰囲気に溶け込むこと。キモになるのは、はい、ご想像通り、服装なのでございますわよ~。これもさすがのひと言なんですの。

みなさまも、お出かけ用の大荷物を持ったまま優雅なブレックファストルームに出向いたり、ラフすぎる格好でラウンジやダイニングに行くのは、やはり場違いとお感じになりますでしょ? 特にヨーロッパはシティにしろリゾートにしろ、無言のルールがたくさんありますものね。好きな格好をしていても何か言われるわけではありませんが、自分を客観的に見られる人なら、「これは浮いているな……」と確実に気づくはずです。

旅先ファッションはチップと同じ?

それで居心地の悪い思いをして「高級ホテルって窮屈!」と敬遠してしまうのと、少しオシャレをしてどこでも堂々と過ごせるのでは、さて、どちらの方がハッピーでしょうか。自分がラクな格好ではなく、周囲を見回して、環境に溶け込むような格好をすればいいのです。あれこれ悩まず「そういうもの」と考えて。あら~、これってミスターが言うところのチップの極意にも通じませんこと? そして空気を読むのが得意な日本人なのに、こういうところでは不思議とかたくなになっちゃうところも似ているような……。

少しのオシャレで滞在は快適に

そこで。乱暴かもしれませんが、麗しのゲストとして君臨する駒込マダムを観察してきたわたくし、こう言い切りたく存じます。まず高級ホテルに滞在するなら、キャンプやトレッキングに行くようなアイテムは不要! もちろんアクティブに過ごす予定があるなら持参OK。ただし、お出かけ用限定です。館内で過ごす時のファッションの目安は、そうですわね……「スーパーに行くには、ちょっと頑張りすぎ」。いかがでしょう、イメージできますこと?

ベースはカジュアルで構わないのです。その代わり他のアイテムで華やぎと高級感を演出して。スポーティすぎないサンダルやシューズ、派手なアクセサリー、華奢なバッグなどなど。これらもプチプラで十分対応可能です。必要があれば部屋に戻って着替えればいいだけのこと。ね、気軽でしょ? 以前から、チェックインの時は「デパートにお買い物」「高級店でランチ」の服装をおすすめしておりますから、これで高級ホテルのファッション対策はバッチリでございますわね!

「空気の読める」ゲストになりましょう

「にわかには信じがたいわ~」と言う方、とりあえず一度チャレンジしてみてください。自分のスタイルが変わることで、周りが変わることもあるのです。そして、きちんと「空気を読んでくれる」ゲストを、ホテルスタッフは決してないがしろにはいたしません。そうすれば、もっと自分の立ち居振る舞いにも注意が向き、エレガンスがますます磨かれていくことでしょう。

そう、高級ホテルは自分のエレガンスを磨く場所。年齢やルックスなんか関係ありません。セレブやお金持ちでなくてもいいのです。その場にあった「おしゃれ」を楽しめるようになれば、きっとあなたは大切なゲストになれるはず。日本で着る機会のないドレスを1着、はく機会のないハイヒールを1足スーツケースに入れて、さあ、旅に出かけましょう。いつもとは違うホテルライフが待っていますよ。ではまた来月。Ciao!


聞かせてあなたの声を

まずは常連シェリー様から。「ミスターMが書いてらしたように、病気やケガの場合の医療費の保証は大事です」。そんなシェリー様のお母様は1ドル360円時代に、女性だけ総勢20人程でヨーロッパへ行かれたとのこと。「飛行機が落ちて、なんで旦那に保険金をやらなあかんのや、と誰も保険には入らなかったらしいです」。すみません、思わず笑ってしまいました。シェリー様は来年、級友とドイツ旅行をされる由。今から楽しみですね!

続いて海外でのタクシー利用について、姉と二人様は「私も公共交通機関を主に利用します。とはいえ、その都市ごとの事情もあるので、乗降車する場所の雰囲気や時間帯などには気を配る必要があるでしょう」。そして「空港からホテルまでの移動手段でしたら、ホテルを予約する時に送迎も予約してしまうのがエレガントな旅行にはピッタリですね」と。特にバンコクではおすすめらしいですわよ!

るぱん様からは、かつてローマで女性4人、観光スポットからタクシーで宿泊先の空港ホテルへ帰館しようとした時のエピソード。支払い時に初老の運転手に想像より高い料金を提示され、「旅行者だと思って吹っ掛けるんじゃないよ」と正規の空港運賃のみお支払いに。ところが翌日、現地駐在員に「その州のタクシーは空港に入るのに50ユーロの加算が義務付けられている」と教えられ、「青天の霹靂で申し訳ない気持ちで一杯でした」。が「4人というのは最強でした」。ぶ、ぶはは! 確かに! オンナの集団は年齢に関わらず強い!

一方、マダムタカコ様はパリ北駅からホテルへ。「並んで待っていたのに、運転手が横から私たちのスーツケースをさっさと運んで車に入れました」。そしてどうも遠回りをされた上、約5倍ほどの値段を請求された経験が。ところが、昨年もまた北駅で同じ目に! 今度はスーツケースを自分で下ろして列に戻り、順番通りタクシーに乗車。すると「乗車拒否をした」と騒がれたのだそう。「何年経ってもパリの街は危ないことが一杯。もっと治安を良くしてほしいですね。でも何回行っても魅力的なパリです」。そうなんですのよね~。海外旅行は痛い目にあってもやめられない。わたくしも同じですわ、マダムタカコ様!

最後はお久しぶりの楓様。楓様もタクシー極力利用しない派。理由は「シンプル、怖いからです」。激しく同感! 数少ない乗車経験都市の一つミュンヘンでは、んまあ、おベンツだったそうですわよ。10月ソウル、11月クロアチアにお出かけとのこと。わたくしの経験によると、ソウルは日中ならほぼ問題ないと思いますわよ。ぜひ勇気を出してお試しあれ~。

使えるワンポイント英会話

「おかげさまで素晴らしい時間が過ごせました」と言う意味のフレーズです。ホテルのチェックアウトの時、もしお世話になったスタッフがいたら、こう声をかけてみましょう。きっと喜んでくれるはずです。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

今週の旅格言

「「気づき」が自分を変える」自分を知るいちばん良い方法は、自分を素直に客観視してみること。人生を変える新たな「発見」があるかもしれませんよ!