Vol.
89
バルセロナ2日間満喫法
みなさま! 突然の大雪で、電車が動かない、飛行機が飛ばない、雪かきで筋肉痛……ならまだしも、想像もしないような災難に見舞わた方もいらっしゃるのでは。どうぞ、一刻も早く日常生活に戻れますよう陰ながらお祈り申し上げます。わたくしは自宅でじっとやりすごしましたが、どうやらミスターは空港でとんだ目に遭われたご様子。そのうち実録リポートが届くと思いますが、ああ、もうこれ以上雪よ降らないで~~!!
次の休みはバルセロナに行こう!
日本は大雪、オーストラリアは酷暑、イタリアやイギリスでは洪水と、世界的に「どーなってんの!?」な気候が続く2014年初頭。楽しい計画が頓挫してグッタリ~という方も多いかと存じます。そこで、今回は「次の休みはどこに行く?」「スペインでしょ!」な方々(ご、強引……)に贈る、2日間でも大満足のバルセロナ攻略法でございます。ゴールデンウイークや夏休みの旅行先に迷っている方も、ぜひご参考くださいね。
バルセロナ、そこはスペインを旅するなら、どんなことをしても足を伸ばしたい都市。奇想天外な建築遺産、トップレス上等の三角ビーチ、目にも舌にもおいしすぎるバル、大人かわいいファッションと、もう、なにもかもが楽しすぎる魅力満載の場所なのでございます~。
理想は気がすむまでロングステイして、まんまカタルーニャ人のように暮らしてみること! でも休みは短いし、直行便はないし、やっぱり他の都市も回ってみた~いと考えていくと、どう頑張っても2日間しか確保できないというケースが多いかもしれません。さて、どうしましょう。
ツーリストバスを足代わりに利用
必見スポットが郊外にまで広がるバルセロナでは、効率よく移動する手段の確保がマストです。マダムのおすすめはツーリストバスを利用すること。これは主要観光スポットを周遊している乗降自由のバス。2社が運行しており、それぞれルーティングに工夫を凝らしているので、カタルーニャ広場にあるチケット売場でルートマップを入手して検討するといいですわよ。
そしてこのルートを基本にして、どうしても行きたい観光スポットをメインにした2日間の滞在スケジュールを組んでしまうのです。乗降が自由ですから、気になるところでたっぷり時間を取ったり、食事や買い物も移動の合間にマイペースで楽しめるのがポイント。
ちなみにわたくしは、人が少なめの「バルセロナツアーズ」をチョイス。2日券を購入して1日目は東ルート、2日目は西ルートを回りました。この場合、晴れていたらぜひぜひ西ルートを優先すべし。ミロ美術館で下車してモンジュイックの丘へ行くのです。ここからの景観の素晴らしさは、ちょっと信じられないくらいですわよ。
ガウディとはゆっくりおつきあい
そんでもってガウディさんの建物は、どこもかしこも人だらけ。サグラダファミリアは下手をすると入場まで2時間待ち、さらに塔に登るのも待って待って待ちまくります。グエル公園も常に縁日のごとし。バス停から超きっつい坂を延々歩くことになりますので、ご覚悟を。
ゆえにガウディ見学の日は時間に余裕を持って行動しましょう。まあ、どれもこれもワクワクする作品ばかりですが、実は個人的にはモンタネール建築も好きですのよ~。特にカタルーニャ音楽堂は大感激。リハーサルの最中に見学できたら、その感動はさらにマシマシ! ラッキーを期待しましょう。
街歩きでファッション&缶詰チェック
フランスのエスプリともイタリアのゴージャスとも違うスペインのファッションは、ひそかなファンも多いはず。デシグアル、ホコモモラ、シビラ、クスト、アドルフォ・ドミンゲス……あの大胆な発色とカッティングは、なんと大人の女性をかわいらしく演出してくれることでしょう。
ただしあの系統は、一歩間違えると、いきなりペンション経営のナチュラルおばさんになっちゃうので要注意。アクセやバッグ、靴はシンプルにして、あくまでもクールに着こなしましょうね。で、お正月に行くなら、デシグアル下着来店先着100人無料バーゲンですわよ! その勇気があるならば、ですけど!
色の美しさや独特のかわいらしさは、シューズやアクセサリーも同じこと。ブランドものに興味がないなら、ゴシック地区の路地に並ぶ小さなブティックを狙い撃ちざます。手頃な値段でばらまき土産にも最適な雑貨や、一点ものの「買ったはいいけどいつ着るの?」なアイテムまで、比較的夜遅くまでオープンしている店が多いので、観光を終えてからゆっくりお買い物を。
で、お土産といえば、万人向けなのが缶詰です。豚のパテやレバームース、魚の酢漬けやオリーブ炒め等々、パカッと開ければそのままピンチョスになる優れモノがたくさん。買うならコルマードと呼ばれる昔ながらの食料品店へ。天井まで缶詰がぎっしり! 圧巻! ちょっと重いのが難ですが、受け度ナンバーワンのお土産ですわよ。
ひとり旅でもバルがあるから大丈夫
バルセロナの魅力は、食の面でも際立っています。著名なレストランは多々あれど、ひとり旅からファミリーまで、どんな旅人でも大満足できるのがバルでございます。家庭的な昔ながらの店あり、ヒップでスタイリッシュなモダン店ありと、街中バルだらけと言ってもいいくらいです。小皿でちょこちょこ食べられるから、お腹にもお財布にも嬉しいし、いつでも気兼ねなく入れるのが何よりです。
しかも! 大概のバルにいる男性陣が、老いも若きもことごとくイケメンぞろいってどういうことかしら!? わたくし、ひとりで入ったバルで、ニッコリお出迎え&腕を組まんばかりのお席へのご案内、さらにつきっきりでのメニュー選びと、ここはホストクラブか天国かと思うほどのジゴロ接客を受けましてよ。
あまりの濃厚サービスに、お会計時に別チャージがついていないかジロジロ確かめたりなんかして……。ふふっ、オバカさんねマダムったら。ひとり旅のトラヴェジェンヌのみなさま~、バルセロナにお出かけの際は、ぜひともイケメンバルでお食事を。絶対後悔させません!
スリや強盗が多いので危険というアナウンスもありますが、マダムの見たところバルセロナは賑やかな観光都市。人混みに気をつける、バッグはしっかり持つ、ひとけのない場所をうろつかないといった基本的なことをきちんと心がけていれば、大きな災いを呼び込むことはないでしょう。大人の楽しみが詰まった都市バルセロナに、どうですかみなさま、行きたくなってきたでしょう!? それでは、また来月。Ciao!
tomomo様! ホントにお久しぶりでございます~。十数年前にシチリアに行かれた由。「オリーブとレモンだけが生き生きとしていました」って、プププ! あの島の柑橘系&あちこちでたむろしているオジサマたちは相変わらず元気でしたわよ。わたくしもアグリジェントで「ギリシャ、ぱねェ!」って感動しました。そのお話はまたいずれ。これからもきっちりサロンに通ってくださいましね!
「日本人は日本人が嫌いなの?」のギモンについて関根様より、「日本語がぞんざいとは、日本語が上手くない方だったのでは」との考察が寄せられました。関根様も海外ホテルの日本窓口で「?」と思う対応をされたとのこと。う~ん、問題は、わたくしたち日本人の「言語力」全般が低下していることかもしれません。この問題は引き続きみなさまと一緒に考えていきたいと思います。
外国語によるコミュニケーションの壁で困った思いをされたのはHIDE様。それも鉄道や飛行機といった、「わからなくちゃ超困る!」なシチュエーションばかり。「早口英語やイタリア語では分かるわけはない。『もっと丁寧に教えてよ!』と言いたいところですが、まあ、そりゃ無理ですよね。ちゃんと表示を見てそこに行くのは完全な『自己責任』なんですから」。ハイ~、その通りでございますが、焦るとますます混乱しちゃうもの。HIDE様がおっしゃるように、何事も余裕をもって行うに越したことはありません。マダムも気をつけます……。
そして、もしかするとハワイのエンバシースイーツですれ違っていたかもしれないH様。「今回のハワイ旅行は、常に体にアルコールをため込んでいた旅でした」そうですが、わたくしも同じでしたわ。しかも途中でダウンして寝込むほどチョーシこきまくり! うう、この点でも気をつけます~。
使えるワンポイント英会話
「窓側に座りたいのですが」という意味のフレーズ。飛行機や列車で座席指定ができる場合や、レストランなどであまりよくないテーブルに案内された時、さらりとこうリクエストしてみましょう。ちなみに乗り物の通路側の座席は「an aisle seat」と言います。
「ポジティブな思考が未来を拓く」物事がうまくいかない時に落ち込むのは当たり前。でもクヨクヨした気持ちは早めに切り替えて! きっと新しい可能性が見えてきますよ。
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