マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.81

Vol.
81

旅先コミュニケーションは何語?

エラい人たちが言うほどの好景気を実感できず、いぶかしい思いでいっぱいのマダムヨーコでございます。みなさま、ハッキリしない梅雨の毎日、いかがお過ごしですか。おかげさまで足裏の骨折もほぼ完治し、片足サンダル地獄から解放されました。が、かかとの高い靴を履くとあっという間にアイタタに……。夏に向けて買ったハイヒールサンダルは、もしかすると出番ナシかもしれません。く~~~っ!

英語、マジで忘れてます

ここ数年、韓国、台湾、香港といった隣組のアジアに行くことが多いわたくし。フライト時間は短いし、さっと行ってさっと帰ってこられるし、おいしいし、安いし、気持ちいいし……と、時間ができると、ついチャイナエアやアシアナの料金をチェックしてしまいます。そして短いながらも食・遊・買と充実した時間を過ごし、心身共にリフレッシュ(お財布も、ね)。ところがです、このアジア漫遊ぶりが、思わぬ弊害を生んでいたのでございます。

たまにオセアニアやヨーロッパなどに行くと、何と言うことでしょう! 英語がぜんっぜん出てこないんですのよ~。前は何も考えずに話せた簡単な旅行会話レベルのフレーズが出てこず、「ん?」と一瞬考え込んだり……。数日もすれば、海馬の奥に眠っていた英単語たちも目覚めてくれるのですが、それにしてもこのありさま。使わない能力って、本当に錆び付いていくのもなのですねえ。

海外で日本語、どうでしょう?

英語が出てこなくなった最大の原因は、旅先で日本語に不自由しないこと。ソウル、台北、そして香港やホノルルでも、観光客相手のサービスはほとんど日本語でやりとりできてしまうんですもの~。思い起こすと、滞在中全部日本語でOKだったという旅も何回かあったような……。お国同士が険悪ムードでも、個人レベルではそんなの関係なし。日本人にたくさんきてほしいサービス業関連の人たちは、今でもニコニコガンガン日本語でわたくしたちの懐に飛び込んできます。これはウレシイ。そして快適。ゆえに、どんどん日本語が上達していく各国の人々に対し、日本人はますます海外で外国語を使わなくなっていくのです。

これはいけません。そうでなくともガラパゴス化している日本人のコミュニケーション能力が、さらに低下していくからでございます。たまに見かけるのですが、どこに行っても日本語で押し通している人、いますでしょ。あれはいいことなのかどうなのか。わたくし、しょっちゅう考えてしまうのです。せめて挨拶くらいはその国の言葉で、そして日本語が通じない国の空港やホテルでは、最低限英語で会話をした方がいいと思いませんか?

コミュニケーションは相互理解のため

いえ、決して英語至上主義というわけではありませんのよ。ただ英語はインターナショナルランゲージとして普及率が高いし、相互理解に最も役立つ言語だと思うからでございます。空港職員や、ある程度のレベル以上のホテルであれば、よほどのことがない限り英語が通じないということはありませんもの。もちろん、どんなに頑張ったって、その国の言葉しか通じない場所もあります。そういう時は、どうしますか? 辞書やスマホ片手に必死で何とかするはずです。日本語で解決しようとは思わないでしょう? そう、コミュニケーションとは自分がラクなだけでは、ダメなんですのよ。

しかし、なぜ日本人は頑なに英語をしゃべろうとしないのか、ホント不思議ですわよねー。「恥かしいからだよ」なんてよく聞きますけれど、ネイティブじゃないんですから、発音も文法もおかしくったって当たり前。「ハロー」「サンキュー」くらいは言えるでしょう? それすら恥かしいのかしらん。考えてみれば、外国で「日本語が通じない」のは当たり前。ハイクラスのホテルやブティックで困惑顔のスタッフに気づかず、偉そうに日本語をぶちかます行為の方が、よーっぽど恥ずかしいと思いますケド……。

外国語を知る=結局は自分のため

仕事ではない旅行で使う英会話なんて、そう難しくはありません。そしてほぼ形式化していますから、この際覚えちゃいましょうよ。アップルからも海外ホテル英会話のブックレットや音声ガイドが出ていますしね(あ~ら、これってステマかしら!?)。問題は、それ以外の外国語でございます。それなりに会話するには勉強するしかありませんので、こちらは基本の挨拶と日常で頻出する単語をチェックして、複雑になってきたら英語でフォローすればよろしいのではないかしら。

この時大事なのは、その国の発音で覚えることですわね。わたくし、しょっちゅう反省するのですが、漢字が使われていると、つい日本語読みで頭に入れてしまうのです。これサイテー。自分じゃわかるけど、現地では全く役に立ちません。筆談という手もありますが、いつでもサッとできるとは限りませんから、自分のためと思って、面倒でも字と発音込みで頭に入れたほうがいいですわね。

もし日本語を使うなら

と、こちらが外国語会話への意欲を燃やしているっちゅうのに、相手があくまでも日本語で押してくることがあります。「あら、勉強した日本語しゃべりたいのねえ」とわかっても、こっちだって英語を話したい。それに、とんでもなくアヤシイ日本語だったりして、逆にイライラ。「英語の方がずっと早いじゃん!」な~んていう笑い話もあります。

そんな「日本語OKヨ」の場所でも、気をつけなければいけないことがあります。日本語特有の謙遜や敬語、もってまわった言い方をしないことです。台湾でマッサージをした時に、オプションの勧誘を受けた二子玉マダムはこう断りました。「今日はよしにしときます」。スタッフぽか~ん。え、するの? しないの? いいの? いやなの? これは通じません。「結構です」もかなりのデンジャラスワード。「おうかがいします」ではなく「行きます」式に、シンプルな言葉を選んで吉。素っ気ないような気がしますが、誤解と混乱を招くよりはマシですものね。

会話はスマホ任せという人も増えているようですが、顔を合わせた人とのコミュニケーションは、やはりバーバルが基本です。無言でものを突き出したり、何が何でも日本語で押し通したりするような自分本位の相対し方は、もうやめましょう。気持ちを伝えるなら、きちんと言葉で。旅先でも人生でも、それを忘れないでいてくださいね。それでは、みなさま、また来月。Ciao!


聞かせてあなたの声を

まずは初めましてのak様。「長いフライトが苦手なので、海外に行くときは経由便を良く利用します。経由地で空港の免税店を見て歩いたり、煙草を吸ったり、レストランで食事をしたり。何より航空券、代金が安いのが良いです(笑)」。何と素晴らしい。旅の醍醐味はいろいろな形で見つけられるものなのですね。わたくしも今度、あえての乗り継ぎしてみようかしらん……。

ミスターMコラムにお邪魔して披露したエズ話を読まれたKD様からは「紺碧の海! ピンクシャンパン! 昼間~夕焼け~夜景のすばらしさ! ハイレベルの食事! 村を散策するだけでも感動の嵐! ここが雨なんて、想像できません」との自慢話を。くうう。やっぱりもう一度行くしかありませんわね!

「お呼びとうかがい参上」してくださったのは、スカーレット様。お元気そうで何よりです。ロンドンで初めてホステルを利用し「いろいろと勉強になりましたので、機会があれば今後も利用してみたいと思いましたが、40代以上の人がいないのでは肩身の狭い思いをすることに……」とご懸念を。確かに安宿は若者たちの巣窟ですし、スクールホリデーの季節は大変。でも年配の方々も意外と見かけますわよ。わたくしも時と場合(=行き先と予算)によってはホステルやゲストハウス系も利用します。そういう時は開き直りが大切!

こちらもお久しぶり、しま様!「今宵は近況をお知らせしたく、マッコリ片手に筆をしたためる次第です」。ううう、嬉しい~。ソウルにて「『8時だョ! 全員集合』ばりの書割りのような部屋に泊まってしまい、失敗したと思うこともしばしば」。わかる! 大爆笑!「年2回のソウル買出し食い倒れ旅行」がルーティンとは、何だかマダムとヒジョ~に似たにおいがいたします。どこかのチムジルバンで出合っているかも。スーツケースのお話は、また大々的に取り上げますのでご期待を。

最後にgene様から、自動化ゲート利用でも「スタンプ(証印)を希望する場合は通過時に職員に申し出れば、押してもらうことができます」とのご報告が。わたくし、さっそく申し込んでトライしてみました。なるほどゲートを出てから事務所でスタンプを押してもらえるのですね。ただスタッフによると「帰国時は事務所が少し離れているので、有人ゲートの方が早いかも」とのこと。ふむふむ。「海外旅行経験豊富なマダムがご存知ないようですので意外です」。そうなんです~。わたくしでもまだまだ知らないことは山ほどありますの。みなさま、これからもご指導ご鞭撻、なにとぞよろしくお願いいたしますわね!

使えるワンポイント英会話

「それはどんな料理ですか?」という意味のフレーズ。機内食で「Beef or fish?」と聞かれても、どんな風に調理されているかわからなければ選べない……ということがありますよね。そんな時は、すかさずこうたずねて。頼んだはいいけれど「好みじゃなくてガッカリ」のリスクを、少しでも減らしましょう。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

今週の旅格言

「まずは言葉からはじめよ」自分の気持ちを伝えたいなら、まず言葉を発すること。そしてどんなつたない言葉でも、笑顔があればきっと気持ちは通じます。